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神秘を求める男〜女体を求める異世界人〜  作者: 環 九
第3章〜エルフの美少女〜
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57話〜葛藤と生まれた男

更新が…遅れてしまったこと!!

本当にすまないとおもっている!!

エメラルド色が浮かび上がるように白めの部分は黒く何もなく影を落としたようになっていた。

どう見てもミリュの魔力は暴走しているようだった。しかしその無造作に放出される魔力の量は伝説の生物である龍そのものであり、ケンヤの魔力供給も相まって異様なものとなっていた。

そして魔力も黒く染まっていく

「私からケンヤを奪うなんて…許せない!!!」

叫びにも衝撃波が生まれて、アレコを除く全員がわずかに後退する。

「ふふ、醜くて美しい、心の声を乗せた言葉、でもまだ全部じゃぁないみたいね…どこか彼女たちに遠慮している。それはどうして?」

生身の人間が近づくには命がいくつあっても足りないようなミリュにアレコは平然と近づく。

間違いなくあの中心となっているミリュからはとてつもない衝撃波が生まれているのだろうが、アレコには一切干渉できていないかった。

「ミリュをそれ以上惑わすんじゃない!!」

クルフが木剣を力強く振り下ろすも、やはり手ごたえはない、間違いなく直撃はしているのだが、どうにもアレコにはダメージを与えられらいでいた。

「無駄よ、彼女にはあなたの言葉なんか届かないし、私にも攻撃できない。」

すでに満身創痍だったクルフは今の一撃に残る余力をつぎ込んだために、すでに立つ力も残っていなかった。

それでも体を立ち上がらせたのはただの気力…

「どうして!いつもそうだ!!少しくらい強くなっても私じゃケンヤの力になれない!!」

その叫びは、周りにいたリティにもクリス、マリア、タルにも思い当たるところであった。

確かに強さの水準で見れば、それぞれが一国の中で1番強いといっても過言ではないのだが、それは一般的に見てのことだ。

どこまで行っても強いの基準は逸脱することなく、圧倒的なまでの強者が現れた際は、ケンヤ、ミリュなど同じく規格外の者に任せるしかなくなってしまう…

第三者から見れば強い者に対処を任せるということは、当然のことのように思える。

だがここにいるものは皆、納得できずにいた。

だがそれゆえに、その迷いのある心ゆえに

アレコには攻撃が通らない。

アレコの唇が醜く歪んだ


「クルフ、お前が俺の力になってないなんて誰が決めた?お前か?いやいや、それは少し謙遜が過ぎるんじゃないか?」


全身が黒く染まった、誰かも認識できないそれは、ゆっくりとクルフたちのほうに近づいていき、そう言葉を発した。


--------------------------------------


気が付けば暗い闇の中にまた俺はいた。

魔王軍幹部スロウとの戦いの際にもこんなことがあった気がするな。

あの時はナルシストな俺が生まれたんだっけ、まぁそれは今でも変わらず俺の中にいるわけだが、今回もそんな感じだな。

「やぁ、僕」

目の前には黒くなった某探偵漫画の犯人みたいなやつがいた。シルエットから、まあそいつは俺なのだろう。

「やはり俺は、シルエットでもわかる魅力的な姿をしているのだな」

「イキリ俺は少し黙ってろ」

闇の空間で俺はイキリな俺を制する。

その様子を、真っ黒な影は少し楽しそうにみている。

「これは一体どういうことだ?」

「ここは言わなくてもわかると思うけど、僕らの精神世界。もともとは神力で満たされていた空間。僕らが唯一交わる交差点みたいなもの。そして僕の魔力が必ず一度は通過する地点」

「お前も俺なのにだいぶ詳しいんだな?」

つらつらと解説している、真っ黒な俺に対して質問を投げかけると、嬉しそうな雰囲気となり、手を顎あたりに充てて

「僕はあのアレコから植え付けられた嫉妬の種で生まれた人格だ、かなり制限があるとはいえアレコのスキルをわずかに引き継いだんだよ。すべてを知る力”アカシックレコード”を」

「「なに!?その力があるなら、日本にいる女子高生のパンツの色が見なくてもわかるといことじゃないか!」」

俺とイキリ俺の声がダブる

さすが俺と言いたいところだが、なんか妙に悲しくなってきた。


「僕が言うのもなんだけど、直接見なくちゃ意味なくない!?」

「俺のくせにお前天才かよ」

「だがそんな相手に塩を送るようなことをどうして…」

イキリな俺は急にまじめな顔つきになって、考え出す。確かに、アカシックレコードなる力があれば、人の感情に干渉することなどたやすいことだろう。

「もしかして、嫉妬の種っていうのは一度植え付けるとアレコの制御下を離れて自立するAIみたいになるってことか?そうなれば膨大な知識の一部を渡すことでより効率的にその人物を飲み込める」

「その通り、だけどこうなることはアレコも予想外だったみたいだね、いくらすべてを知っていても、僕という存在が生まれることは前例がない。つまり知識じゃどうにもならないことだから。」

「お前は…いやお前らは一体なんなんだ?」

「「それは答えられない」」

イキリの俺と黒い俺は同時に即答した。

「さぁ僕、君が抱える嫉妬の心は僕に任せて、君は君の思うがままにすればいい。すべてを独占したい気持ちが間違いなく君の感情だ、でもそれでも僕はその心に身を任せるような君じゃないって信じている…ふふっ自分自身を信じるだなんて不思議だな」

「おい中二病の俺、どうすればあのアレコを倒せる?」

「中二病?…それに関する知識は見事に削除されてたよ。予測はしていなかったにしても、用心はしていたんだね。でもこれは推測でしかないけど多分大丈夫」

「大丈夫なんて適当な…」

「ねぇ僕、君は本当にアレコを傷つけることに抵抗はないのかい?」

その言葉を最後に俺は目を覚ました

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