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神秘を求める男〜女体を求める異世界人〜  作者: 環 九
第2章〜アズシン国で〜
27/59

27話~ピンクのパンツを履く女と覗く男

いつも不定期更新で申し訳ないです


「さてと、明らかに格上のあいつをどうやって倒すかだな」

「ほう、まだ戦う気があるとは」


魔力量に関して言えば、俺のほうが神様特典的な物のおかげで何とか、この魔王軍幹部であるラストと戦える力はあるといえる

だが、戦闘経験の少なさが俺唯一の弱点とも言えるだろう。

まともな戦闘経験がグロウとの模擬戦くらいしかないのだから仕方のないこともかもしれないが…


傷が完全にふさがったのを感覚的に感じながらラストへと視線を合わせる。

すると体の周囲を纏っていた魔力の(もや)は身体に密着するようになり、それは次第に鎧へと変化させていく。


苛立つ顔面まで鎧におおわれているのだから、俺としては歓迎半分反対半分といったところだな。


あの鎧、破壊できる気がしない


まぁ、やるしかないんだけどな


ギシィッ!!

漆黒の鎧から金属が軋むような嫌な音が響いたかと思えば、今までと別次元のような速度で俺のほうに突っ込んできた。


どうやらあの鎧には魔纏(まてん)のような効力があるようで、基礎的な能力値が数段跳ね上がった気がする。

魔鎧(まかい)と呼ぶべきだろうか。


俺自身も全身に魔纏(まてん)を行うが、薄く魔力を纏うだけでどう頑張っても鎧とまで昇華することが難しそうだ。


以外にもラストの速度に慌てなかったのは、慣れたからということも一つにあると思うが、それ以上に初めて感じる圧倒的強さを持つ者に挑むという高揚感。

昨日グロウに負けたことへのリベンジ戦でもある。


つまり今の俺は本気も本気。


こんなにも負けず嫌いだとは思わなかったよ。


それになにより

「俺の女に手を出す奴は問答無用で抹殺だ」


俺の言葉は完全に覆われているラストの耳に届いているのかわからないが、ラストの突進のエネルギーさえも乗った拳を右腕で受け止めた。

そして当たった瞬間にほんの僅か止まったラストの顔面を空いた左腕で殴りつける。

手加減なしで殴りつけたことでラストの身体ははじけるように吹っ飛び地面に叩きつけられた。


「ふ、たいしたことないな…ってあれ?」


殴りとばしたやすくラストの身体を地に伏せられたことで、僅かに勝気になってしまったのだが、その余裕さを浮かべた顔は一瞬にして激痛による苦悶の表情へと変貌したのを感じ取ることができた。


俺の右腕はあらぬ方向へとへし折れていた。

魔纏(まてん)を一層強くして受けたにもかかわらず、ダメージは甚大で、それの再生には魔纏(まてん)として展開した魔力さえも消費してやっと修復された。


「攻撃に専念しすぎてしまったが、それはお前の力が俺の予想を僅かに超えていただけだ誇りに思うがいいが、魔王軍幹部の俺に勝てるとでも思ったのか?」


「どうした?口癖が無くなってるぞそれにやけに饒舌じゃないか」


おや?と思ってラストのほうへとみれば、余裕そうな言葉とは裏腹に顔面へのダメージが大きかったらしく、顔の鎧は修復宙であり隙間から覗く程度だがその顔に多少の歪みが生じているのを確認できた。


「うるさい!この程度ダメージにもならない…だが認めてやろうお前の力を…まさか本当に力だけは俺レベルとは…だが、それは力だけの話だ」


鎧の修復が終わり僅かに不細工に近づいたラストの顔が完全に隠れる頃には俺の方のダメージも完治していただが、魔力は時間経過での回復を含めても10万も残っていない。もう少し効率的に魔力が使えるようになればいいのだろうが、今考えても無駄でしかないな。


「”だが”を二回使う奴初めて聞いたよ」


そう言いながら左足で踏切り生まれる推進力を右足に込めて蹴りつける、腹部にめがけて放たれたそれは、急速に変化した鎧によってつかみ取られた。

一瞬だけ柔らかくなり衝撃を包み込まれたかと思えばそれは急激に硬くなり、俺を拘束する。


「そんなことも出来るのかよ!?」

「なんでも出来るのが魔力創造だ、そんなことがわからないとは…勉強不足だな」


勉強不足、そんな言葉が聞こえたかと思ったとたん俺の身体は幾度も殴られ、拘束から解放されたと思えばボロ雑巾のようになって地面に叩きつけられ何度も回転して止まった。


回復出来る魔力など残っていなかった


だが、俺の視界に影がかかっているのが目をつむっていてもわかった。

なにかの下にいるようだ…


なんとか目を開き視界を確認すると、そこには品のあるピンク色の女性用の下着が見えたのだ。


ミリュのものではない…これは!!!


気が向いたらブクマと評価をぽちりとお願いします。

そろそろマジでエロ不足だから!!

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