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こんな僕は嫌いですか?

作者: あっぷるぱい


最近、妻の様子がおかしい。


先日の休暇はコテージで散々抱き潰した

あの後、彼女は自分の上に乗り。

その後は遅い昼食をとってからまたベットで。

翌日は風呂、その日の夕方はベット

誰もいない事を理由に、窓を全開にして。

彼女は下着のみを身につけたままキッチンで。

1番燃えたのはテラスで4回もできたこと。

開放感は人をダメにするらしい。

初めは密かに楽しむように夜、夕方、昼…

太陽の光を浴びながら彼女を突き上げる。

最高の眺めだった。


仕事中だというのに、その事を思い出しては股間が熱くなる。

いかん、総司令官という立場にいながらこんな事を考えるなど。と気を引き締めるが。

彼女のここ2、3日の様子が変で気が気ではない。


いつもなら迎えに来てくれる可愛い妻はベットで寝ている。

まぁ、あれだけヤレばそうなるよな。と思っていたが。


午前中も寝てばかりいる。と家令の報告を聞いて少し不安になった。


次の日は起きていたが、夕飯はあまり食べない。


真っ青な顔で椅子に座るものだから先に寝てていいと伝えて床につかせたのだ。


そして、今朝も。


なかなか起きない彼女を優しく起こそうとしたときだった。


彼女の頬へキスをして「おはよう」と笑顔で言っただけなのに、彼女は口元を抑え震えながらトイレへと駆け込んで行ったのだ


なにかしたか?と不安になる。


まさか、体臭?と自分で自分を嗅ぐがわからい。


もやもやした気持ちのまま仕事へ向かった。



「どうした?ジーク」


「………お前はいいな。気楽で」


「あ?」


喧嘩売ってんの?と同僚のルーカスは書類をまとめてドカッとソファーに座った


「最近、彼女が変だ」


「変?変って?趣味?」


「ぶん殴るぞ」


「悪い、悪い」


悪びれもしない彼の目の前に座り最近の出来事を話すと、ルーカスはなんだ。と答えた


「そりゃぁ、あれだな。

ガキがいんだよ。」


「は?」


「あぁ?ジーク、お前は何度もめちゃくちゃハチャメチャ、ぐちゃぐちゃに彼女の中そのでっけぇ息子を暴れさせた挙句、ドバドバと精子を蒔いてんだろ?

そんだけ出してて出来ねぇ訳がねぇ」


ルーカスはそう言ってポケットからタバコを1本取り出して火をつけた


「しかも、ガキがいますよーってちゃんとサイン出てるだろ。」


「サイン?」


スっーっと肺にめいいっぱい煙を取り込み吐き出した彼はニヤッと笑った


「総司令官殿はその頭を何故使わない?」


妊娠したサイン……

昔、学生だった頃に教わった気がすると古い記憶を辿れば思い出してくる


すると、ジークは勢いよく立ち上がりルーカスを見下した


「俺はこれから早く帰る!」


「おい、仕事しろ」


「お前が働け!」


とにかく俺は3時には帰宅する!そう言って机にある書類を見たことのない速さで終わらせて行くジーク


「そうそう、医者からいーですよって言われたらお前のブツはボテ腹に入れるからな。っうお?!」


ブンッと勢いよくハサミが飛ぶ

ジークは恐ろしい顔で睨みつけた


「俺はそこまでアホじゃない」


「いや、妊婦も欲求不満になるんだと。」


「うるさい、それでも俺はしない。

腹の中に息子か娘がいるんだぞ?そんなことできるか!」


ジークは宣言通り、3時で帰宅した。


同時刻、メイディアはかかりつけの医師を自宅に招き入れ診察してもらっていた


「おめでとうございます。奥様。

妊娠されてます。ざっと3ヶ月でしょうか?」


「え、本当、ですか?」


女医はこの地域では普通で、むしろ男性の医者がすくない北の地域は彼女が産婆さんも兼ねている。


「ええ、今は安静になさってください」


まだ膨らまないお腹を撫でてメイディアは幸せな気持ちになった。


「ありがとうございます。先生」


メイドたちも喜びお祝いしよう、となったが吐き気が今日は酷くお断りした。

メイディアはまだ陽が高い午後、寝室でゆっくりしていると外がなんだか騒がしい


「どうしたのかしら…」


ベットでもできる作業はデザインの考案なのでノートにサラサラと描いていたら寝室のドアが開いた


「メイっ!」


「じ、ジーク様?!」


あまりに早い帰宅に驚くがそれよりも驚いたのは両手に持っている紙袋たち。


「メイディア!身体は?!どうなんだい??」


ふわり、と香ったタバコの匂いに眉をひそめたメイディア

ジークも反応し近寄るのを止めた


「メイディア……僕が嫌い?」


しゅんっとまるで捨てられた子犬のようなジーク。

見た目はガタイがよくムキムキマッチョでもこんな姿を見せられるとどうも甘やかしたくなる。


「いいえ、ジーク様。

たぶん、お仕事の合間にタバコを?

その香りが私にはきつくて……」


あぁ、と服から香るタバコにジークは思い出す


ルーカスが吸っていた。


「すぐに風呂へ行ってくる」


そう言うと、彼は一目散にバスルームへ向かった

床に置いた紙袋をメイドたちが拾い上げ、メイディアの元に持って来てくれた


「旦那様は気がお早いですわ」


「あら、本当だわ。まだ性別もわからないのに」


くすくすと笑って自分も見たいと頼めば優しい笑顔で中身を手渡された。

それは小さなベビー服。それも男の子と女の子の物

しかも大量にある。


「えっ、こんなに?」


メイディアは驚いた。そして、すぐに慌てて執事が寝室へ入ってきた。


「奥様!旦那様が!」


「なに?」


そこへわらわらと運び込まれたベビー用品

ベットにオモチャから始まり最後にはメイディアの妊婦服もどっさりと。

広い寝室があっという間に物で埋まる


「これ、ど、どうしたら……」


メイディアもこんなに大量に買ってくるとは、とさすがに驚いた


「いかが致しましょうか……」


「っ、どうしましょう……とりあえず、子ども服と、オモチャと分類してもらえる?私もやりたいけど体調が悪いし。ごめんなさい」


「いえ、奥様はそのままで。」


執事は屋敷にいる使用人を集め仕分けにかかる。

側にいたメイドたちはメイディアの服を片付けていた。


「私もやっぱり…」


手伝うわ。と言いかけたとき。隣からふわりと抱き締められた


「ダメですよ、大人しくしててください。」


ぎゅっと抱き締めたジークは寒くない?具合は?と3秒に1回は聞いてくる


「メイは何も心配いらないよ……」



彼の異常すぎる過保護は始まった。




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