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淡い記憶の夢の中
「うわっ!どうしたの!」
「ただの切り傷だから。」
あれ、懐かしい。
彼は心配性で、
たった少しの切り傷さえも、
大袈裟なほど心配していたっけ。
幸せだった。
でもね。
こんな夢でさえ、
私の心を
苦しい気分にさせるの。
だって幸せな夢の中、
こんなにも嫌な
気持ちが揺らぐんだから。
彼が私の事を知ったら
どうするだろうか。
泣くだろうか?
別れようとするだろうか?
あと何回一緒にいられる?
一緒に歩くことは?
…なんてね。
はぁ。
想像したって、
彼の未来に私はいなくなる。
分かっているはずなのに、
目の前が涙で滲んだ。
現実の私のもとに、
何も知らない
彼は来るはずもなく、
気付かれないまま
死んでいくんだろう。
笑えないや。
早くこの夢から出して。
見ていたくない、
辛いよ。
あなたの笑い声は
今の私とって、
毒にしかならない。
突き刺さるから、
やめて。
耳を塞ぐだけじゃダメだ。
早く目覚めて。
これからもよろしくお願いします。




