表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
壊れた時計は直せない  作者: セッカ
14/23

笑顔が霞んでいくようで


「かなり悪化

しているらしい。

余命は…半年も…」


半年。

たった六ヶ月。


前までの青空は

一番遠くて届かなかった。

でも今は、

一番遠いはずがすぐそこに見える。


時計はいつか、

壊れてしまうものだから

仕方ないね。

だったらもう、

死ぬ気で生きよう。


「私の死ぬ時は笑って。」


笑顔を作った。

彼は泣き虫だったから、

私の死に際も泣くだろう。

だけど、笑ってほしい。


「そしたら君はどうなるの?」


彼が聞いた。


「笑って空を飛べるかな」


答えた私に彼は


「うん、そうするよ。」


と笑って約束してくれた。


ああ、これで。

なんの悔いもなく死ねるのだ。


「また来世も好きになってよ?」

「そうする。」


そうする。

なんて言ったけれど

姿が霞んでいくようで、

忘れてしまいそうで、

そんな気がした。


いっそのこと、

忘れてしまうことすら

忘れてしまおうか。


そして今日も

そう思える様に、

私は笑うんだ。


「ありがとう」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ