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青空に手が届くくらい
「起きた?」
ああ、よかった…
彼の明るい声が聞こえて、
思わず泣き出してしまった。
「え!なに!?」
心配してくれている。
とても嬉しい。
でも、
この光景はいつまで
続くのだろう。
嫌なことばかりを
考えてしまって、
君にもう少し、
泣く振りをしてでも
見てもらいたくなる。
「甘えていい?」
抱きついた。
わがまま言って甘えてみよう。
すると、
「お返しーー」
なんていって、
ギューっと抱きしめてくれた。
「ありがとう」
ただ微笑ましいように
見えるだろうか。
でも、命の灯が消えそうな
私にとっては、
かけがえのなくて
大切な思い出の1ページ。
いつまでも続くと
思ってたのにな。
嫌になってくる。
だって、
毎日は何も
変わらないんだ。
今日も明日も。
鳥が歌って風が吹いて。
でも、
私だけが変わっていく。
心も体も全部全部。
死にたくない。
生きたいのに。
色々な思いが
まわり過ぎて、
疲れてしまったようだ。
何だか息も苦しい。
呼吸ってどうやってやるんだっけ?
周りもぼやけて…
「千夏?なんか呼吸が…
あれ?あれ!
先生!お願い!助けて!」
バタバタした
足音が遠ざかって、
ぼやけていた景色が
見えなくなった。
暖かなぬくもりがほしい。
近付く青空を
どうか追い払ってください。
まだ、ここにいたいの。




