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青い瞳の奥、咲く夢を
「来たよ。」
最近、彼がよく来てくれる。
私の病の事を
知ったからだろうか。
「ありがとう」
作り笑いをした。
本気で笑うのが、
辛くなってしまったのだ。
本当の素顔を隠した
仮面を、取ることができない。
彼が大好きなのに。
「君が長く生きられるように、
色々考えたんだけどね。」
ドキッとした。
どうせ、
長く生きられない。
そう分かっているから、
色々な感情に
押し潰されそうになる。
ダメダメ。
そんな感情を飲み込んで、
耳を傾けたときだ。
「やっぱりね、
希望を持つことだと思う。
僕は君にとっての
希望になれているかな?」
信じられない言葉が来た。
医学でも、何でもない。
ただ、私の持つ希望。
あぁ、そうだよ。
何が本気で笑えないだ。
彼といる日々は
楽しくて、
生きるための
希望だったじゃないか。
「ありがとう」
涙と共に、
苦しさがなくなり、
何だか眠くなってきた。
最近はすぐ眠たくなる。
前までは
そのまま死ぬかもしれない
恐怖に怯えていた。
このまま、
旅立ってしまうかも
知れないでしょ?
でも、今なら。
安心して眠れそうだ。
「寝てもいい?」
「うん、いいよ」
怖くない。
もう、怖くないのだ。
彼の顔を見ながら目を閉じる。
青い瞳の奥に、
咲く夢を追いかけて。
「おやすみ、いい夢を」




