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異世界作って楽しみます!!  作者: ミントリン
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異世界の体に移りましょう!!

字数は少なめですが頻度高めで更新しようと思います。

「体もできましたし早速行きますか?」

世界もできた、体もできた。あとは出発するだけである。

「そうだね。そろそろ行こうか。でもその前にいろいろ決めておこうか。」

「何を決めるのですか?」

いきなり決めようと言われフェオは何が何だかわからないようだ。

「うーん。僕があっちに行っている間のこの世界の監視報告とか、緊急時の対応とか。」

「そうですね。それでは週に1回監視報告をします。それと緊急時で用事がある場合こちらから記憶の封印解除と念話で連絡いたします。それでかまいませんか?」

いきなり記憶が戻るのは怖いけど緊急時なんて来ないだろうしいいか。

「わかった、それでよろしく。それと、向うに息抜きに来たくなった時ように体創っておくね。」

そういって僕はこの世界の羽族と言われる翼をもった人間に似た純白な羽の生えた幼女を創った。

「この体を息抜きに遊びに来るときに使ってもいいからね。」

するとフェオは少しふにゃっとした顔になって頷いた。






「それじゃあそろそろ行くよ。なにか不具合とか調整が必要な時は連絡なしでそっちの裁量でやっていいから、それじゃあこの世界を任せたよ。」

気を引き締めた表情でフェオは「わかりました。」とだけいい先ほどの幼女の肉体を見ている。

「じゃ、行ってきます!」

「行ってらっしゃいませタカ様。お気をつけて。」






・・・・・・・あ。あっちの体に服着せるの忘れてた。

そうして向うの世界に行くのであった。








「痛たたたたた。なんでこんなところで寝たんだ?」

タカがこの世界に来て放った第一声はそれだった。

この世界で彼に名字はなく名前はグラノラと名乗っている。

体を創った場所のこともあり彼は固い地面の上で寝っ転がっていた。素っ裸で。

「なんで俺は服を着てないんだ?身分証もないし、というか荷物が全部ない!!」

創られた彼の記憶では旅をしてここに来たが眠たさに負けて寝てしまった。そう思っている。

しかし実際は肉体を創るのに力を入れすぎてその他のことに気が回ってなく何も装備させてなかったのだ。

「はぁ、最悪だ。何もかも捕られてる。命あるだけましか。」

そしてグラノラはおもむろに立ち上がった

「しゃーない!人通りに行って衛兵さんに事情話すか。」

そう決めた時であった。

「ガサッ!!ガサガサッ!」

茂みが盛大に音を立てた。こちらに近づきながら。

「俺の服を捕った犯人か!せめて服は返せ!!」

しかにその期待は淡かった。

「ガルガル!!」

オオカミのような魔物がそこにはいた。

「え?嘘?武器もないのに魔物と戦わなきゃいけないのか?」

オオカミのような魔物はこちらを待ってはくれず襲い掛かってきた。

「くそ!こぶしで殴り殺すしかないのか。」

そして近くに有った拳サイズの石を握り魔物に立ち向かった。

旅をしてきた記憶のおかげで戦えるが、魂を入れたばかりで体が安定せず魔物に翻弄される。

このオオカミ意外とアクロバティックなのである。殴ろうと拳を前に突き出せば横に跳び、追いかけて殴ろうとすれば木に登り、上から牙を使った攻撃をしてくる。

厄介なことこの上ない。魂さえ定着しきっていれば苦戦することもない。しかし今は大苦戦である。

そうして牙のあとがあちこちにでき始めたころようやく魂と体が安定してきた。

だんだん敵の動きに対応できるようになってきた。

拳を突き出せば体にあたるし、足を出せば腹にあたる。

数回の繰り返しのすえ、13度目に足に嫌な感覚がオオカミを蹴り上げると同時に伝わってきた。

「ようやく骨が折れたか。これで終わりだ!!」

そうして骨が折れた苦しみに悶える魔物に最後の一撃を入れたのだった。


さすがに裸でずっといるのはまずい。そう思い人通りの多い道に出た。

この魔物と引き換えにせめて服を手に入れようと思ったのである。

「さすが商業の街の近くってだけあって人通りがそこそこに多いな。」

右手に魔物、全身血みどろそんな姿で道に出ればいやでも人目に付く。

数台の馬車とその護衛の数人がこちらを見ている。

すると、その中の一台の馬車から青年が飛び降り近づいてきた。

「どうしたんですかその傷!?大丈夫ですか?なぜ裸なんですか!?」

質問が多い男だ。

「俺の名前はグラノラ、大した傷ではないよ。それと服や荷物はそこで寝てたら全部捕られてた。」

青年は少しほっとした顔で訪ねてきた。

「私の名前はプコンと言います。流れの商人でございます。そちらの魔物とうちの扱っている服、それと差額のお金を交換しませんか?」

願ったりかなったりである。しかし魔物の体内にある魔石は少し高価なものだここで交換をしたくはないが背に腹は代えられない。

「よろしくたのむ。」

そう一言つげ無事にグラノラは服と少しの食料とお金を得たのであった。

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