-序章-
この小説はテスト投稿であり、途中の文章を投稿しています。後日完全版を投稿予定です。
西暦1927年5月、アメリカ大陸では、「北アメリカ帝国連合」と「海洋連邦機構」の2つの国に分かれていた。アメリカ大陸統一を目指す゛北アメリカ帝国連合゛は、大陸の覇権を巡り、゛海洋連邦機構゛に宣戦布告をした。゛第二次アメリカ大戦゛の勃発である。後にこれは゛神話の戦争゛と呼ばれる戦いの始まりである。
帝国が連邦に宣戦布告して間もない頃、一人の青年が故郷に里帰りをしていた。
「どこをみても、辺りが緑色だなぁ。何の変化もないな、ここの田舎は...。」
民間人の安全を確保するため、都市゛アーデルハイド城下町゛から、軍の方々が迎えにくる予定なのだ。この町゛バスカー゛は帝国の国境線に近く、かならず帝国が攻撃するであろう町に心配症の青年゛ヴァイス・スターク゛は、母に何かあったら困ると、そういう理由で危険な町にわざわざ来たのだった。
「あら?ぼっちゃん!!」
遠くから手を振っている40代後半のおばさんがヴァイスに向かって呼びかけた。ご近所の゛マリアベル゛おばさんだ。ヴァイスが小さい頃、よく世話になった人だ。ヴァイスはため息を吐いて、
「ぼっちゃんって・・・、僕はもうそんな呼ばれる歳じゃないよ。」
お腹から声を出して高笑いする。
「あっはっは!!そりゃそうだね。なんせ7年ぶりにあったもんだから。少し身長伸びたね?」
「うん、まぁね。おばさんはしわ増えたね。」
マリアベルおばさんは、自分の顔に両手をあてて、なでた。
「そうかい?常にケアはしてるんだけどねぇ~・・・歳は取りたくないもんだよ!」
おばさんは、顔を引き締めて、
「ところで、なんでわざわざこんな危険な場所にわざわざ帰ってきたんだい?」
「母さんが心配でさ、ちょっと様子見にね。」
「なるほどね。帝国がもうすぐ来るって言うから、気をつけなさいよ!!」
笑顔で答える。
「うん。じゃ、僕は母さんの家に行くね。」
走りながら手を振り、ヴァイスは母さんの所へ向かった。家に着き、立ちすさんで、
「塗り替えたのかな・・・?」
家の板等が、剥げていないため、そう思った。