第2話 出会い
「まじか・・・」
ライドは固まっていた。
冒険者育成高校は国がお金をだして建てたためすごく大きいつくりになっている。
しかしここキュール高校は大きいがすごく古い・・・
ドカッ
固まっているライドに誰かぶつかってライドはしりもちをついてしまった。
「いって~」
ライドが振り返るとライドより少し背が小さい美少年がたっていた。
「あぁ悪いな。1年か?」
その少年はライドが立ち上がるのに手をかしてくれた。
「はい。ありがとうございます」
ライドはぶつかってきたやつに切れてやろうと考えていたが先にあやまられてしまったし先輩のようなのでさすがに怒れなかった。
「どうせこの高校のボロさにあきれてたんだろ。おれも最初はそう思った。
おれはここキュール高校2年のサイコ・クライスだ。なにかあったら聞いてくれ。お前名前は?」
サイコはイケメンだ。欠点は・・・チビなところくらいである。
「おれはライド・ジョインです。これからよろしくお願いします」
ライドはいつもは敬語など全く使わないので少しぎこちなく話していた。
「おれには無理に敬語使わなくていいぞ。先生にはきをつけろよ」
「そう?おれ敬語苦手なんだよ。これからよろしくな。サイコ!」
「呼び捨ては認めてないぞ。いきなり態度かえやがってかわいくない後輩だな!」
サイコは冗談まじりにライドにいった。
「まぁーい~じゃん」・・・
その後ライドはサイコとメアドを交換してわかれた。
「サイコチビだけどいいやつだな」
「うんそうだね」
「あぁ・・・ってお前だれだよ」
ライドの隣には長身で黒縁メガネでいかにも優等生そうな少年が立っていた。
「あっいきなりごめん。ぼくはシャイン・フリート。リードワークス中学出身です」
「リードワークスって私立はしってるけど公立もあったんだな。知らなかったよ」
「ちがうよ。ぼくはその私立リードワークス中学校出身。君は?」
「まじかよあの名門私立が・・・おれはライド・ジョイン。クロノス中学出身だ。よろしくな」
「うんよろしくね」
「ってゆーかシャインはなんで冒険者育成高校のここに入学したんだよ!?」
この世界ではリードワークスのような名門私立にいくような子はもう将来は公務員のエリートかすごく大きい商業会社をやる者だかりだ。なので高校は基本的に普通学業高校か商業高校だ。
「ぼくは冒険者になりたかったんだ。中学は親に言われていっただけだよ」
(こいつんちすげー金持ちだな・・・たぶん)ライドはそう思った。
そんな話をしていたら二人の周りにはさっきまで1年生がたくさんいたが二人だけになっていた。
「シャインこれやばくねーか?おれら完全においてかれてるぞ」
「そうだね。確か新入生は受け付けにいけばいいんだと・・・あっあったあれだよ」
受け付けにはもう生徒はいなかった。
「うわぁーこれ絶対ペケだよ」
「急いだほうがいいよ」
「すいません」
もう受け付けの人は終わったつもりのようだった。
「あらごめんなさい。あと二人いたの?出身中学と名前をいって」
「リードワークス中学出身のシャイン・フリートです」
「リードワークス!?」
受け付けのおばさんは驚いている。(まぁそれもそうだ)ライドはそう思っていた。
「はいなにか?」
シャインはなにに驚いているかわからないようすだった。
「あっじゃああなたたち二人部屋でいいかしら?普通は5,6人部屋なんだけど人数あわせもあるから」
(なんててきとーなおばさんだ。だがそのおかげでシャインと同じ部屋になれた。ラッキーだ)
「はい。いいよねライド?」
「あぁ」
「それで君は?」
「クロノス出身のライド・ジョインです」
「あぁ。あっそう」
「君はリードワークスじゃないんだ?」みたいな顔をしてる。
「んじゃ部屋番307ね。そこの左側が男子寮だから。三階ねっ!」
その寮は見た目はクソボロかったが中は案外きれいだった。
「307・・307・・ここだね!」
部屋の中もきれいだった。
ライドはいきなり仲の良い先輩と友達ができてよかったと思った。