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追放されたプログラマー、異世界をリブートせよ ~バグスキルで神システムを書き換える~  作者: 川合 佑樹


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第二十四話

 戦火の傷跡が残る村の広場に、再建の兆しが見え始めていた。

 崩れた家々は修復され、子供たちの歓声が風に乗ってリクの耳に届く。

 広場の中心には、リク、リリィ、クラリス、レオンが立ち、それぞれ決意を胸に秘めていた。

 リクは深く息を吸った。

 不安と覚悟が入り混じる。

「話したいことがある。俺……転生者なんだ。この世界に、別の世界から来た」

 リクの心に不安と覚悟が入り混じった。

 地球での記憶が蘇る――家族との思い出、遠い街の喧騒。

 しかし、それらはこの世界では色褪せ、幻のように思えた。

「仲間が俺をどう見るか……受け入れてくれるだろうか……」

 心の奥に渦巻く恐れは収まらなかった。

 だが、クラリスが即座に反応した。

「えっ! 今更!?」

 彼は予想外の返答に唖然とする。

「多分、もうみんな気付いてるわよ。ねぇ」

 彼女はリリィに視線を向ける。

「うん。そうだろうと思ってた……結構前から」

 レオンは肩をすくめ、からかうようにニヤリとした。

「リクって、隠し事できたことあるのか?」

 リクは顔をほころばせ、胸の重みがふっと軽くなった。

「まぁお前はお前だ。過去がどうだったかは……俺が言える立場じゃないが、とにかく俺たちは気にしない」

 レオンは剣を手に取り、真剣な眼差しで続けた。

「俺たちで、この戦いを終わらせる。それだけだ」

 リリィも毅然と首を振って同意を示した。

「私も立ち向かう。みんなを守るために」

 クラリスが少年の肩を叩き、意気揚々と口元を緩める。

「ヴァルスにとどめを刺すのだけは譲ってよね!」

 レオンは続けた。

「帰ったら凱旋パレードだな! 請求は全部王に送り付けてやろうぜ!」

「ああ、絶対に勝つ!」

 リクは拳を振り上げた。

 するとレオンが懐から赤色の魔石を取り出す。

「それ! 転送魔石じゃないの!?」

 クラリスは目を丸くする。

「魔王城から、こっそり頂いてきたぜ」

 クラリスが頬を緩めて喜んだ。

「やるじゃん、勇者!」


 彼らは魔王討伐の準備を整え、広場に集まった。

「じゃあ。みんな行くぞ!」

 リクは魔法石を手に取り、コンソールでその力を解放する。

 魔力の渦が広場に現れ、瞬く間に彼らは魔王城のゲート前へ転送された。

 そしてコンソールがきらめき、ゲートが脈打ち始める。

「なんだっコンソールが勝手に」

 リクの目の前に、青白い回路が絡み合う「神域」の入り口が現れた。

「……世界のコードを格納する巨大なサーバールームみたいだ」


 《警告:外部アクセス検知》


 ゲートが青白く渦を巻く。

 クラリスが眉を寄せ、不安げにつぶやいた。

「このゲート、魔王の魔力じゃない。どちらかというとリリィの神力に近い何かを感じる」

 レオンは見据えた。

「神域って言うくらいだから、神の力なんじゃないか?」

 リクは仲間たちを見つめ、言った。

「行こう。すべてを終わらせに」

 彼らは門をくぐった。

 その先に待つのは、希望か、試練か――

 彼らは神域へと突入した。


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