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第9話「決心」
1日仕事を終え、菜央は富士スピードウェイ近郊のアパートに戻る。
「はぁ〜、ただいまぁ」
部屋の電気をつける。
すると現れたのはスーパーフォーミュラやスーパーGTのチャンピオンポスター。
そのポスターを眺めていた時、ふと小さい頃親にこの世界で(スーパーGT)レーサーになるということを話したのを思い出した。
「そうだよな。私もこの世界を目指してレース始めたんだもんな。」
バッグのポケットに入っていた紙を取り出す。
そして、電話のアプリを開き、電話番号を入力する画面を表示する。
その時、昔の記憶が再生される。
目の前で大きな火柱を上げる塊。
それはフォーミュラカー。
そこにはまだ人が乗っていた。
[もう仲間を失うのを見たくない…]
彼女の手が止まる。
それでも勇気を振り絞り、彼女は安住に電話をかける。
数回のコールの後、声が聞こえてきた。
『あい、もしもし、安住。』
「あ、あの安住さん、連絡先をもらった菜央です」
『あぁ、菜央さん、どうしたんだい?』
「……乗ります。KYOJOFORMULA、乗ります」
『その返事を待っていたよ。ようこそ、AZUMI Racingへ』




