第5話「梨音、F4デビュー」
安住食品。
梨音はあれから毎日仕事が終わってから安住からテストで使うF4のマシンの説明を受けていた。
「このマシンはABSがついていないからブレーキの踏み方を間違えるとタイヤが回転を止める、ロックアップということが起こる」
「なるほど…」
「とまぁ、このへんを注意できればF4には乗れるかな。」
「わかりました!」
「元気だね。じゃあ、今週末、富士スピードウェイでね」
「はーい」
週末、富士スピードウェイ。
メタリックブルーのマシンが整備されていた。
「おはようございまーす!」
「おう、おはよう!」
「「おはよう」」
安住と一緒に立っていた2人に言葉を失った。
そこに立っていたのは大野瀬成と石井颯だった。
彼らは現在スーパーGTとスーパーフォーミュラに参戦しており、スーパーGTでは2人とも参戦初戦から優勝を決めるくらいの天才だ。
「今日、君のコーチになってくれる大野と、石井だ。」
「あ、あ、は、はじめまして!!相田梨音です!」
「さ、じゃあ、走ってみようか。昨日渡したスーツとヘルメットは持ってきた?」
「は、はい!持ってきました!」
梨音がAZUMI Racingの水色のスーツに着替える。
ヘルメットを抱えてマシンのもとに来る。
「じゃあ、昨日教えた通りに走ってみて」
「はい!」
1台の童夢F110がピットを離れていく。




