第34話「梨音、復活」
第4大会。
ピットにはきれいに直った90号車と91号車が並んでいた。
「おはよーございまーす!」
梨音が元気に入ってくる。
そしてピット内で拍手が上がる。
「梨音、おかえり」
握手をしようと手を出す。
「菜央先輩、ただいまっ!」
菜央に梨音が抱きつく。
「おわっ!?」
そしてすぐに菜央も抱き返す。
「よく戻ってきたよ」
「だって、菜央先輩とレースもっとしたいもん!」
「さぁて、今日から梨音も練習走行に復帰ということで…」
「え?レース出れないの?」
「そのつもりだったんだが…レース出たいか?」
「だって、お医者さんももう出ても大丈夫って言ってたよ」
「そうなのか?」
「だってほら」
梨音が取り出したのは診断書。
「ほんとだ…」
「でしょ?」
「じゃあ、レースへの復帰を許可する」
久しぶりに2人が揃う。
「よし、じゃあ、菜央」
「はい」
「菜央はまたトップ争えるようにやってみろ。」
「わかりました」
「それで、梨音」
「はーい」
「梨音はとりあえず無茶はするな。まだ体は本調子じゃないからな」
「はーい」
「よし、じゃあ、行って来い!」
2人がマシンに向かう。
「…い!菜央先輩!」
「どうした?梨音」
「頑張ろ!」
グーを出してくる。
「もちろん」
菜央と梨音はグータッチする
そしてマシンに乗り込み、エンジンをかける。
『梨音、今日は無茶するなよ?体が痛かったりしたらすぐに言うんだ。』
「はーい」
そして予選が始まる。
シャークレーシングの関城は梨音の早すぎる復帰に驚いていた。
「ちょ、あいつどんだけ回復早いのよ。ま、レース出れてない分遅いでしょw」
73号車がAZUMIRacingのピットを通過していく。




