第23話「富士24h、予選」
翌週、富士スピードウェイ。
スーパー耐久富士24hレースの予選が始まろうとしていた。
各ピットのマシンたちのエンジンがかかり、過去最高に賑やかになっていた。
「今日の目標はトップ3、瀬成と菜央、頼むぞ。」
「「わかりました」」
瀬成と菜央がレーシングスーツを身にまとい、ヘルメットを被りスタンバイする。
瀬成がBRZに乗り込む。
「じゃあ、颯と梨音はピットサイドで予選を見よう」
「はーい」
2人はヘッドセットをつけてコースサイドに向かう。
すでに最高位クラスのST-Xクラスの予選が始まっており、AMGやポルシェ、アストンマーティンといった名だたるGT3カーたちがトップを目指して競い合っていた。
ST-Xクラスの予選が終わり、その後の下位クラスの予選も行われ、自分たちが出るST-4クラスの予選が始まる。
モニターのタイマーが動き出し、隣で日野森代表が指示を出す。
「予選開始、予選開始、30秒くらい遅らせて出すよ」
「30秒経過、30秒経過」
メカニックがGOサインを出す。
BRZがピットを離れていく。
配信画面が見れるモニターには231号車が映し出されていた。
やはり、スーパーGTのドライバーが2名もいることでかなり注目されているようだ。
1周計測を終え、タイムはダントツトップ。
しかし、後続のベテランたちがタイムを更新する。
それでも負けじと瀬成はタイムを更新する。
結果、Aドライバーによる予選はトップタイムで終えた。
そして菜央にドライバーを交代させる。
第2ドライバーによる予選が始まった。
菜央も全セクターで最速をマークし、トップタイムを更新した。
しかし、また他のベテランレーサーがタイムを更新し、2位に落ちる。
そこからタイムを上げきれず、僅差で合算タイム2位となった。
「2位だったかぁ…」
「後少しだったな…」
瀬成と菜央が悔しそうにしていた。
「ま、俺達の目標はクリアできたからね」
「ですね」
「さぁ、明日から優勝目指して頑張ろう」




