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第16話「加速勝負」
『梨音、セーフティーカー、セーフティーカー出動、ペースを下げて!ペースを下げて!』
梨音もブレーキを踏み、スピードを下げる。
『今、菜央のマシンがクラッシュして、回収作業が始まってる』
「え、菜央先輩のマシン壊れちゃったんですか!?」
『あぁ、スタート直後に幅寄せに遭ってな。壊れちまった』
「そうなんですね…」
ちょうど接触があったところを通過する。
すると誰も乗っていない91号車が止められていた。
「菜央先輩、見ててください。私、結果出しますから」
3周のセーフティーカーの先導が終わり、レースがスタートする。
しかし、ここで梨音はあるミスをしていた。
前の5位のマシンとかなり差が開いていたのだ。
これではスタート時の加速で前のマシンに追いつけない可能性が大きくなる。
隊列が整えられ、ホームストレートに戻ってくる。
レースが再開する。
全車がもう一度レーススピードに加速し始める。
ここで梨音はこのミスの影響を受けることに。
加速で差が詰まらず5位のマシンとの差もみるみるうちに広がっていく。
それどころか、後続の6位、7位、8位のマシンにまで追い抜かれていく。
ピットでは安住が頭を抱えていた。
「加速対決が弱いのかぁ…」
6位だった順位も気づけば9位まで下がっていた。




