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第10話「テスト走行」
『早速なんだが、来月開催されるプレシーズンテストに参加することが決まったから出てほしい。』
「わかりました」
翌月、富士スピードウェイ
指定されたピットに向かうと、真っ黒なボディにKYOJOの文字があしらわれたテストマシンが2台用意されていた。
マシンには90と91のゼッケンがつけられていた。
「ようこそ、作間菜央さん。」
「ど、どうも」
「話は聞いているね?」
「はい、テスト用のレーシングスーツちゃんと持ってきました」
「OK。開幕までには君のサイズに合わせたものを作っておくから。」
「それで…梨音!ちょっと来なさい」
「はぁい」
梨音がスタスタ歩いてくる。
「こいつがもう1人のドライバー、相田梨音だ」
「相田梨音です!お願いします!」
「よろしく…」
この子の明るさに少し圧倒される。
2人がレーシングスーツに着替え、安住から話を聞いていた。
「今日やることはさっき話した通りだ。あとは、マシンを壊さずに戻ってきてくれ。頼んだぞ」
「「はい」」
2人がマシンに乗り込む。
そして、メカニックたちがマシンをピットレーンに斜めを向くように止める。
『セッション開始、セッション開始』
安住が無線で伝える。
周りのチームのマシンたちがピットレーンへと走り出していく。




