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第1話「入社」
「ついに、安住食品に入れる…!私の夢も叶えられる!」
1人の女性が工場に向かって歩き出した。
彼女の名前は相田梨音。
今回の主人公だ。
「わぁ…」
彼女の前には当時、大野瀬成と織田蓮真、石井颯の3人が使ったF4のマシンと、実際に着ていたレーシングスーツが展示されていた。
「私も乗れるかな…」
「どうしたんだい?そこの君」
「え?あ、いや…」
声をかけてきたのはこの会社の社長であり、AZUMI Racingの代表を務める安住信治だ。
「君、レースに興味があるのか?」
「えっと…は、はい…」
「どんなレースだい?」
「きょ、KYOJO CUPです。」
「KYOJO…あぁ、あれか、女性限定レースの頂点的存在」
「それです。私、そのレースに出たくてここに来ました!」
「それはいいね。だけど、今、F4に人員を割いてて、人手が足りないんだ。」
「とりあえず、君の意見は次の経営会議で提案してみるよ」




