『彗星の軌道』
掲載日:2025/12/19
孤独は 選んだものではなかった
けれど 静けさは 私を包んだ
ひとり 呼吸をととのえている
触れられずに ただ 壊れぬように
想いは 軌道を外れた彗星のよう
見つめられても ふれることはできず
それでも私は その光の軌跡を
胸の奥に ひそかに記している
祈りも ため息も 風のように
私の輪郭を すりぬけてゆく
記されず 呼ばれることもなく
私は ここに 咲かずに在る
箱庭の奥に 光の届かぬ
忘れられた花として いまも
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