【8話 新たな敵と異質】
「そんな口聞けなくさせてやる」
開口一番に,奴は叫ぶ。
世界には永遠の地獄が下限を持たず無期限に
実在して,天国も上限を持たずに実在する,
その半分,地獄全体の霊を喰らった獄を
倒した河城はとんでもない(まぁアバターに
過ぎない塵芥だった様だが一般的に考えるなら
それでも,,,)。
当たり前だが,気とは異次元の力だ,それを常に
無尽蔵に解放なんてのは,人として,存在として
超越的なわけである。
「僕に何故急に攻撃を仕掛けて来たんですか?」
「決まってんだろ,俺が最強の高校生なる為や」
「はぁ」
「気を極めて来たんや,滝修行,毎日往復100km
10年間や,雨にも負けず風にも負けず,病気や
大怪我すらものともせずにやり遂げたんや,
それに毎日ちょっとの飯,それが一番辛かった,
約4か5歳からずっとそれやったが,気を極め,
親父に勝ったんやわいは」
「へぇ,それが何故僕を倒すことに?」
「,,,だからだ」
「え?」
「貴様が単なる資質だけでその域に達したからだ!」
「確かに強いとは思いますが僕より強い人は
居ますよ」
「橋上雄也だろぅ,奴の前に貴様だ」
「なら初っ端から全力を出して行かないと」
次の瞬間,河城はガチの状態になり挑む。
「2秒で潰す」
そう奴が言い放つと抜け毛と爪を掻いて取り出した垢を出す。
「髪一本と爪の垢だけでな」
すると河城はガチの拳を顔面に叩きつける,
1秒間に幾数千を超える万の拳を,だがしかし。
「この程度か?こりゃ俺も舐められたもんだな」
噂とは,見かけと偉業だ,隠された実力者は
浮き彫りにならず目立つ奴だけが出る。
「ぶっ飛べや」
髪に塵芥を乗せて,気を同時に連動して,弾く。
「ウッ」
瞬間,河城天高すぎる程に舞う。
100?10000?冗談言うなよ,大気圏,太陽系外縁天体?エアレンデル?遥かに遠く,観測可能範囲,
インフレーションの膨張に置ける理論値,
有限概念の集合の極限つまりは「...999.999...」,
3分の1が3つ集まったものが1=0.999...と
なるのと同義に,無限大の観測範囲外空間へと。
バコン!バゴン!バゴン!ありとあらゆる種類の
天体,惑星,衛星,恒星,隕石エトセトラ,硬度,サイズ,質力などの規模を無関係にこれまた真空
故にして限りなく光に近い極限の速さすら
始まりに過ぎない,インフレーションが原子から太陽系規模に?そんな速さ陳腐で遅過ぎる,指数関数的?甘い,無限大とも言えよう速さで身体がぶっ飛び,星々を破壊しながら吹っ飛ぶ,数えきれない程の星々を破壊して端では無く,特異点のブラックホールに腕を引っ掛けて地球に戻る。
ヒューバゴンと星を壊さぬ様,自転や星々の
バランス,公転を破壊しない様に戻る。
「ヒュー,さすが気をつかえるのは僕だけじゃないもんな」
運動と位置,エネルギー,それら気により操れる
邪魔な要素(物理的な縛り)を取っ払った,
両雄のぶつかり合い。
「(常識(概念や原理)を超えたレベルの超時間,
ふむ,やっぱり気に置けるポテンシャルは
技術や体重すら負けだが,経験による蓄積で
勝てる)」
「今お前はこう考えて居るな, 経験による蓄積で
勝てると」
「な⁉︎」
河城は覚醒し続けて居た。
「ポーカーフェイスなはずだが,気による
察知すら不可能な様にロジックを組み込んだ
はず」
「無意識は決して理解できぬもの,だがしかし,
それは私は理解出来るものなり」
「は?」
[存在の冠/スタンドインヘブンオブリモート]奴が無意識的な側面に置いて意識を発露
する力にして,零式を上手く扱えて居る
根本的な理由である。
あらゆる知的生命体とは,無意識的なパターンに
沿って存在して居るのだ,ある種は個々に良い事
をして,生きると言う善人の原型に沿って人生を
歩みまた生き返れば,違う善人として循環
し続ける。
ある種は個々に悪いことをして,生きると言う
悪人の原型に沿って人生を歩み続けてる。
無意識的な一貫した行動パターンとは,それら
原型の持つ特性にしてデュアルな二項目は
網羅されて区別を持たずに無意識として実在
して居る。
この無意識を受信して対象の持つパターンの
識別器として冠は働き,気を連動してそれを
操る事が出来るのだ。
「私と言う存在が,君の精神を見れたのは,
無意識を媒介して見えない側面に触れた,
ただそれだけだ」
「まじただの人間がこれだけの強さになるとは,
君,やはり異次元の力,能力でも超能力でもなく
人間にこれまでのパワーを与えるのは
やはり異常だな」
橋上は言う。
「早く来いよ,それともなんだ?怖気付いてやがるのか?」
「グギキャキャキャキャキャ!」
邪悪に笑い企む笑みを浮かべるやつ。
「バイバイ!」
すると唐突に地面に潜り出す。
「な⁉︎逃げるな!」
気の射程圏外まで潜り,国を移動する。
「ドバイ,か,よっしゃここでいいか」
「待てよ!」
気を纏い河城も大地を抉り地形環境を破壊
しながら地を裂きながら来た。
「目の前に居る全てを破壊し尽くさなくては
ならないが,仕方がない」
するとやつは,甚大な気を解放し出した。
「最後に教えて置いてやろうグギギ,この私の
悉く滅尽死ぬる凶暴本性形態を見た存在で
生きて居たもうはグギギィ,居ない,気づけば
あたり一帯は破壊し尽くされ血の海の
地獄絵図ざぁグガァァァ!」
河城は感じて居た,底知れない力を。
「冠を使えば良い,人形的掌握/マリオネット・
グラスピング,極限的空間認識と気による
無意識のハイジャックで対象を操作,くそ」
完全に狂った波長,周波数,故にして無意味。
「ならぁ,オラァ!」
「何⁉︎」
河城が気を更に解放した限界を超えた一撃,
でも無意味に終わった。
「グギァァァァァァ」
「ブベホ」
河城,脇腹にデカデカと風穴を開けられる。
「ふぅふぅふぅ,気による完全な隠蔽,東洋式気術による呼吸法複合形式の気で,血流循環を促進
そして流れを改善して,悪い菌を排出して回復
する,寿命が擦り減る様な感覚だ,骨は筋肉を局所的に凝固して無理やり固める」
「うぉらぁあ!!!」
全力でパンチをする,肉体は半粒子,それにより
虚数単位の速さ,無限速による無時間パンチを
1秒間の内に無限回が幾つも重なるほどの
連撃を。
本来ならばその1撃1撃が,物理現象を超え広がり,既存じゃあ計り知れない無限質力の特異点,
無限に巨大に全てを飲み込まんとする,ブラックホールを生み出す,だが気により空間の衝撃を
制御しつつ行う,まさに神業,四肢を縛られながら,赤子が鬼に勝つほどの偉業。
だがしかし。
「グギィ!」
やつには,全くの無意味。
「完全なメタパワーレベルだなぁ!,お前が。
河城悠二はストーリーから削除されましたと
言えば,俺を存在概念レベルに抹消
出来るんじゃあないのかぁ!」
「グギギギギ(体力の消耗が激しすぎる)」
それはたまたまキャッチした,こいつも
限界だと言う事を。
「所詮は人の身,だがしかし,気による電磁力
媒介が難しいから,あとは読むにも読まれない
かな」
国々やここの星の中の通信機器は完全阻害され,電磁力,周波数無関係にそれら特性は天候要因と言う気により引き起こされた力から遮断され,
無線すら解除されていた。
故に原理的に無意識に触れる電磁力が
ないと言う事は読むにも読まれぬのだ。
「爪も牙も,強化された感覚,鎧か昆虫の様な
外皮甲殻も,それら気により強くなって居た
全てが即死必殺級」
「だが,経験を無為にきしたその愚行が仇に
なったんだ」
不屈不動衝動/インドミタブル不撓不屈を体現した力,気により無尽蔵の体力が供給される
河城悠二からしたら,体力消耗もなく抉られた
肉や粉々の骨すらある程度の回復法があるのだ。
つまり。
戦略的誘導した河城による,長期戦に持ち込んだ時点で既に。
勝負は決して居た。
「くたばれゴラァァァ!」
「イギ⁉︎ガハ,はぁはぁはぁ,短期決戦にしようと
したのに」
解除されてしまったのだ,完全な体力消耗により。
「俺と戦う事が間違いだったな,ん⁉︎」
それは気絶かはたまた策略か,既にやつは
昏睡と意識の狭間に居た。
「,,,」
「無意識に立ち上がり気術を使う,,,か,身体が
馴染んで居るのだろう,つまりは今は純粋に
気オンリー,そんなやつと戦うわけか」
「⁉︎速過ぎ」
それは成長してもなお,河城が恐怖した
それであった。
見えないとはマッハ10な事か?否,より強きは,
より早きを見えない速さと定義を変える,
無時間の速さを超えた超時間的すら超えた速さ,
橋上雄也と戦った時を模すかの様な速さで
あった。
ギリギリによる認識を河城はして居た。
「交わすにもギリギリだなぁ!ただ気による
広範囲じゃない故に簡単,ぬぁ⁉︎」
手による連撃は広範囲ではないが,異常な
連撃により,その範囲を更新する。
「千手観音」
無限発をあらゆる包囲から1000回行う。
「グゥゥ,イデデデデ」
やはり気,それは気により体を強化する
河城にすら傷をつける。
「万寿曼荼羅」
更に次は10000回による連撃。
「幾億修羅」
更に億回による連撃。
「連撃の練度は高まり早く多くか,く,
クソッタレ,ウドリャァァァ!」
気を解き放ち無理やり引き剥がす。
無意識の状態は,異次元たる力を持つ,河城の,
始まりの原初に考え付かれた初代/始祖なる
気を術式として扱える様にした技術,かの偉大な
拡張や発展を必要しないオリジンフォームの名を[零式闘覇気術/ファウンドプロトタイプ]と呼ばれる。
瘴気に見紛う混沌としたオーラは,体全身に
風穴を開けられ,ビームに貫通されてぼろぼろ
になった様な感覚を共通して普遍的に誰でもが
感じ取れる,殺気に限りなく近い闘気が常時
漲るこの気迫すら恐れない,無意識。
それは正に虎鬼竜死すら凌駕する気迫,だがしかし。
「,,,」
無意識,無意識,当たり前に無意識。
「なぁ.まじお前やばいだろ⁉︎強すぎる」
「覚醒が間に合わない,まるで橋上雄也の
完璧コピーだ,ぐ」
「量子力学を理解して,虚数単位に至れる,
テレポートとはその始まりだ,その場その場の
虚数移動,他に強者がいても大抵それに停滞する,貴様がして居た修行ってのが,どれだけの
話か,今経験が伝わってくる様な気がするぜ」
時空連続体における観測,それを行うと言うのは
4次元的いや超弦理論的には12次元な話だ。
現実は本の様に,捲られ,破られ,燃やせて,自由に
書き換えらる様に。
「グギィ」
選ばれた拳だけが現実になるかの様に
ガードや気は否定された様になる。
「ははは!やはり強いなぁ!」
「,,,」
「は⁉︎」
唐突にそれは発動する。
「意識が芽生えつつあるとは思ったが,まさか
無意識に成りながら意識を高めていやがんのか⁉︎矛盾みてえに聞こえるが割と理に叶って
いやがる」
「体力消耗は極限に減らしながら同時に
完璧な脱離と弛緩から発露するインパクト,
本家超えだろ」
「辞めろ,今お前の出る幕じゃねぇ!」
「ギヒヒ」
「辞めろ!くそ意識と人格の境界線が曖昧だから
強くこいつが,くそ,殺すつもりはあったが,
俺がやるつもりだったんだ!おめぇの幕じゃ
無い!俺から取るなぁぁぁ!」
回想〜。
24時間と3650日間に置ける修行で目覚めた
それ,戦国僧侶を祖先とする,故に4歳から
修行と勉強を繰り返し寝る時すら休みは
なかった,異常なストレスから発露したそいつは
人格として芽生えた。
たった一年,政府に隠された血の海の一年。
高校から既にそいつは名を馳せて居た,表層
意識すら微量にそいつに囚われて半洗脳状態,
名を馳せるなど興味は無かったはずなのに,
クマ殺しの伝説に感化されたからだ。
全国規模の組織はスコーピオンだけではない。
マダニ,ムカデ,様々な組織が恐れた,そいつは,
狂人と呼ばれ,組織えの勧誘または攻撃をしないでくれと言う,話しをかけられて居る。
そいつの名前は,ヴェノム,自らの生活を警察にお世話に自ら成りに行く,そんなやつだ。
意識がその人格を押さえつけた時間は,
学校に通う,そんな生活であった。
「我は,我を,我に,我ががが,
認知しろ認識しろ探せ知覚しろ,何故我は
我は我我我わ我わわアガ」
「はぁっはぁっまただ,くそ」
貪るものは理解して居た,強さの本質的側面を,
真理に近づくにつれて,存在はその本質の神性を
纏う,神格とは無駄を削いだ形態なのだ,
ルーツとなる存在からありとあらゆる形に
分岐し続けると言う様に,純粋な程に下位の
力を使う力を持てるからだ。
故に力を得た存在が真理なのだ。
「もうやめてくれ」
回想は終わる。
「俺がやる!グギギギギ(こ,,,して)」
薄れ過ぎた無色にもかかわらず,信念は
語る。
「⁉︎」
「あぁぁぁ辞めろ!グギギギギ(もう,,ろして)」
「,,,あぁ分かったよ,今楽にしてやる」
「何だって⁉︎」
「燼滅する気,時の刻の羅針は刻まず,力は自壊,
存在は炎化,水化,雷化,風化,土化,毒化,あらゆる属性,状態は意味を持たなくなる,触れたものは腐食して結論気づけば死ぬる即死」
「なるほど,真我を知覚したか,ならば演技はもう要らぬな,俺は貴様だ,貴様は俺じゃない,完全
模倣それに加えて,橋上,組み合わせ,さぁ,
やろうか」
やつは本性を表す。
「喰らえ,金剛撃」
最大の一撃は対象をぐしゃぐしゃにする,それは
あらゆる特別を破壊して。
「オラァァァ!」
「グハァァァァ」
名も知らぬ奴はこの地に眠る。
「対象の人物から集合的無意識へのアクセス権を遮断する技を使ってみたが,,,安らかに
眠ってくれるかな」
こうして河城は更に強くなって行く。