【4話 お化け屋敷】
「なぁなぁ,4人で肝試しに行かないか,今学校は
色々対応してるし」
「責任感で押し潰れそう」
「聞き込み調査だし具体的に悪意が
なかったわけだしな,まずあいつらがちゃんと
建築してなかったのが悪い」
と言う事で,始まったお化け屋敷である。
「バァ!」
エキストラの人が驚かせる。
「ヒィ!」
ちょい驚いた衝撃で,床と壁をちぎり潰して
しまう河城。
「おい!河城!」
「あ,ごめんなさい」
「あぁぁぁぁ」
唖然とするスタッフ。
すると奥から青白い幽霊が来る。
「,,,」
「何も喋らないけどあのスタッフさん」
「驚かせないなら良いや」
だが,それが始まりであった。
「ふぅお化け屋敷楽しかったですね!いてて
肩が」
「大丈夫か田中?休憩所とか行くか?佐藤頼めるか?」
「まかせろ」
「待つんじゃ!」
すると老婆が話しかける。
「そいつぁ獄じゃ」
「獄?」
「確か僕文献で見たことある気がする」
寺生まれの佐藤は多少スピリチュアルに
詳しかった。
「確か,地獄や霊界,冥府を渡り歩いて,霊皇や
霊神や聖霊を除き,あらゆる霊を喰らった饕餮が
霊王に倒されて,霊王が神格化されたみたいな話しは」
「そいつが,獄じゃ」
「ハァァァ⁉︎」
「なんかやばそうだね」
「ただ何故かは知らないが今はおびえとるのか
微力な金縛りくらいで済んどる,まさかじゃが
この近くに居る漢の影響なんじゃ」
「お主,少し霊魂を出す,魂はオーラと共に
出る,友達を救えるかも知れぬ」
「わかりました,やります」
そうして幽体離脱する,だが。
「魂が抜けても倒れない⁉︎まさか,
肉体と魂がほぼ融合して一体化しとるのか」
「いや多分抜けてますね」
テレパシーの様に話す,微弱に発する脳の
周波数に合わせるのが基本だが。
「え⁉︎抜けてる?何が」
「お前だろ?」
遊園地中で声が聞こえた。
「喋らんでいい!大混乱じゃ,早速やっとくれ」
こんこんとノックする容量でやってみとくれ。
「,,,」
「ありゃ,なんか,あれ?何か幽体離脱しとるよな?
身体が動いとりゃせんか?無意識と反射だけ
じゃぞ?手に何を握って,,,⁉︎」
幽体離脱解除。
「ん,手になんか握ってますね,,,」
「物理を超越した例を拳でキャッチしてる〜⁉︎」
「壁を通り抜け人々に取り憑く既存霊すら
触れる事が不可能なんじゃぞ!」
プシュっという何かが弾け解ける様な
炭酸みたいな音と共に霊体は消えた。
「なんじゃ貴様わぁぁぁ⁉︎」
こうして,遊園地はなんか居づらくなって
4人で帰った。
その帰り道での事だ。
「塩とか持ってたりした?」
「いや,僕は塩おむすびとか握ると,
ガッチガチになったあとちょっと暑くやって,
一粒より小さくなっちゃって」
「暑く?」
「うん,台所が溶けちゃった」
「,,,そっか」
すると周りが真っ暗になる。
「何々⁉︎」
宇宙でずっと生きるために開発された,
不死身,プラナリア,クラゲ,ロブスター,生物学
や科学的に可能なあらゆる不死性を組み込まれて,完成した生き残り。
その名前は,ゾ・ンビーと言うスコーピオン
完成体と,タイムマシーン含め全SF装置を
吸収して死んだ生命体を生き返らせたり,
解剖や拡張可能な無制限に進化する
半空想科学的実体の,アーキタイプ,原初
であった。
「ゾ・ンビーよ,彼は我が子を初めて殺して,
それと同時に我を産み苦しめた職員を
全滅させたメサイアでもあります,楽に
してあげなさい」
そうして,時を越えてゾ・ンビーは近づく,だが。
「何してるんですか?」
「⁉︎」
時を超えるとは二つ種類がある,タイムマシーンは,世界の時を止める,だから自転や論理的矛盾
なく,ただ使用者の周りだけ光り粒子が動く,
客観的停止無時間。
もう一つは,不滅故になせる荒技,時空に体を溶かしながら,タキオン粒子化しながら,無時間で動く,主観的動作無時間。
この二つをアーキタイプとの合体で成して居る
ゾ・ンビー・アーキタイプだが。
「何してるんですか?」
「バカな⁉︎この人間?」
「な,さっきから空が黒くなるだけで,何も
しないよな」
そうして,河城が指で撫でる様にゾ・ンビー・アーキタイプに触れる,すると。
「バカな人の子よ,我子ゾ・ンビーは無制限に
適応し無敵に成り続けるのですよ,そんな事は
無意m,」
ぐしゃりと言う音と共に,周辺は明るくなった
とさ。
「なんか二人ありましたか?さっきより動いて
ません?」
「気のせいだよ」
4人で帰った。
挨拶時すでに時間は停止して居た。
あの日以降,河城は,幽霊を見える様になったらしいが,1匹見えたと思ったら跡形もなく爆砕
したらしい,多分獄を倒したから解放された
んだろうが可哀想だな。