【3話 日本建設】
強さが抽象的過ぎるあまりに, 本気のイメージが湧かない,それが河城である,それを決定
付ける事件を引き起こして居たりする,それは。
「いやはや,こりゃ凄いですなぁ,日本建設いや
裏社会の殺し屋集団スコーピオンの方々」
スコーピオンやダフマジッダからわかるように,外国人の殺し屋集団である。
超高層ビル,ダフマジッダを作り上げた
日本の企業として恩を売る,その為に
作り上げたのだ,歴史を超えて織田家と宮本家の
血を持つ,改竄されて隠されて,今や日本で
天皇と呼ばれ国の愛と天照を継ぐ究極の至高者,
時代を越え継がれた皇帝達や総理など権力者
を除く,歴代で正史の中の武闘派なら,1位の家系である,豪藤家である。
豪藤家と手を組み,スコーピオンは大金を得て,
ビルを建てて居た。
「富山かぁ,高校入って初めての修学旅行,
楽しみ,豊かな自然や多彩な文化,美味しい水や食など,魅力あふれる地域だからなぁ」
「コピペしたみたいな謳い文句だね」
「いいだろ河城,ってなんじゃありゃァァァ」
眼前に広がった光景は,山ではなく,ビルだった。
「こちらカーボンナノチューブや,管理しやすい設計でして2000m強あるんですよ」
「風景台無しで笑う」
「近未来かな?」
「科学廃棄物とかヤバそうじゃない」
「それらも万全に対策済みです」
「広く無いかてか,いや待てあの橋らしきものも,
だがカモフラージュされてるのか?」
「はい,日本列島の10倍強ありますよ」
「嘘つけ!3万km以上って」
「管理しやすい構造なので,それに耐火も耐水も
耐震も,あらゆる建築家達や専門家の元建て
られていますし毎日メンテナンスも」
「待て待てメンテナスンスを毎日?バカなのか?人力じゃないのは分かるが,エネルギーどんだけ
バカバカ喰うと思って」
「独自開発したエネルギー源がありまして,
エネルギー反転装置と言う,未知のエネルギー源の「暗黒エネルギー」を利用した装置があります」
「ふむ要細を知りたいな」
「具体的な製造方法は控えさせていただきます,装置は空間のエネルギーを吸収し,内部でそれを反転させることによって,無限のエネルギーを
供給し続ける構造を持ちます,このエネルギー
反転のプロセスは熱力学の法則を無視しており,エネルギーの消失や損失は発生しないように
なって居ます,シンプルに言えば。空間や時間を操作してエネルギーを循環させ続ける装置として,この永久機関が誕生した為,無尽蔵に
エネルギーを扱えます」
「ハァァァ⁉︎歴史的な事実をおま,はぁ?ふはは
じゃあなんだ?空間の位相をずらしたテレポータとか,時間を行ったり出来るタイムマシーン
があるってのか!」
「秘密です,虚数単位の相対性理論の話に
なりますので,ちなみこれは秘密にするお詫びにですが,周波数や音波の特性を利用した,物体
を切る超振動する黒曜石より鋭い刃先を持つ
ナイフや,プロテウスやダイラタンシーなど
特性を持たせて,更には旅行して中性子星の内殻から取り出された核パスタの硬さを持つ,
装備があったりしますよ」
「SFかよ!,,,あ,あの,超電磁砲とかありますか」
モジモジしながら橋上が言う。
「はい,小型改良版のアーキタイプのより
拡張されたものがありますよ,兵器タイプ
でしたら,あちらに人感センサー付き飛行
ユニットの放射線無力化が完了した拡張爆破
皇帝,ハイパー・ツァーリなどが」
、、、
こんな問答が繰り返されている裏では。
「遂にかね?」
「はい,遂に,この国を征服する準備が
整いました,アレフ・ノーメル様」
「よくやった,ダイソン球の成功を」
「前はカメラに映る太陽のエネルギーを吸う
謎の物体とか言われてしまってタイムマシーンがバレたかと思いましたよ」
「だが遂に地球を滅ぼす光線が発射可能な
エネルギー源を得るんだ」
裏の大規模な地下室ではこんな最悪が起きて
居た。
「僕は近寄らない方が良いよね」
「大丈夫だよ河城,流石にこんだけの建物なら,
触れた位じゃ壊れへんって」
「弱点を持ちませんので一部壊せた時点で
全スケールを壊せるくらいじゃないと
無理ですよ,あっはっはっはっは!」
「ほら,案内人さんも言ってるんだし」
「うん,わかった,,,あ」
それは起きてしまった,軽く肩が触れた瞬間。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ。
「マントル近くにまで振動⁉︎ははは,地震なら
地下室は理論値の震度10を耐える,
津波も波高600mにもタワーは耐える,
なんら怖がる必要性は」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ。
ピキ。
「はぁ?」
「タワーが全壊している⁉︎離れてください!
危険です!嘘でしょ,建物は装備と同じ素材が
層状で更に強化されてるのに」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「まてお前のせいじゃ無い,初めから怪しかったんだ,流石にSF過ぎるだろ」
「貴方達巨大な地盤沈下と地殻変動が起きない為のサブバッテリーやらあってよかった,え,まじ?
おい地下室って,ダフマジッダの何百倍や思ってんだ,嘘だろ」
その後大きなニュースとして取り上げられ
スコーピオンや豪藤一族は兵器と共に
完全に死亡したのだが,研究施設らしき残骸から
1匹の完全体と呼ばれる完全拡張個体と,
原初と呼ばれるアーキタイプが脱走して居たらしいが,ニュースは報じなかった。
「素材さぁ,きっとペラペラの素材だよ,
気にすんなって」
「ぐすん」
「スターライトだか核パスタだかしらねぇが,
弱点なかったとかも多分嘘だよ」
本物過ぎるくらい本物です。
「タイムマシーンだの,何が完成体だよ」
「クマの時だってそうだ,僕のせいじゃなかったんだ」
「クマ?そういやクマ殺しだとか」
「あれは確か,俺が中学一年生の頃,
友達だと思ってた奴はいたんだ」
「友達は居ないって」
「あいつは,俺から逃げたんだ,あれは
偶々が重なった事故だった」
回想。
「あれ,ヒェェェデッカァァァ!おかしいだろ
恐竜かよ!」
「なんか悲鳴が」
金魚糞のモブは叫ぶのも無理はない。
「日本にいるわけない,いるわけないんだ」
それは,カムチャッカとコディアックの品種
改良して生み出されたスコーピオンが過去に
作った不完全な上に未完成体を偶々その地に
放って居たのだ,森林など歩くだけで薙ぎ倒し,周りのクマは絶滅寸前,ボスグマすら赤子
サイズに見えるそいつは,タイラントと呼ばれる。
どすんどすんと走る河城。
結構な距離で結構先だと言うのに聞こえるのは,
超感覚からか,視力は30を越え,聴力は10km
離れた先の雨粒の音すら聞き分けられるそれで,
遠くにいた友達だったやつに近寄る。
体重は優に1tを越え,5mは到達せんとばかしの
大きさ,成長期中とは言え人生で初めて,河城が大きく目線を下にやって,クマがギリ首が
痛くなるくらいあげれば顔が合うくらいの
サイズだった。
「可愛いクマさん!人生で初めて見た,あれ
蛇さんも居る!」
蛇,タイラントの相棒であり,高い頭脳を
持つが,スコーピオンを脱出するために
バカなふりをして不完全品として捨てられた
ほぼ完成品の下位の研究体。
クマ殺しなんてせめてもの情けだったんだろう。
なんせ。
金魚糞が言った恐竜とは,巨蛇の方だったんだから。
タイムマシーンで酸素や重力的問題を排除して,
ティタノボアや遺伝子操作されて,知能犯でIQが1000あるとされた教祖の頭脳,科学的に
可能なあらゆる種類の毒性を持った死毒蛇。
その名はセイジヤマトノカミ,と。
全長は優に体重は5tを越え,体を引きずれば
地が裂ける,全長は20mである。
「クマさんの隣に,危ない!」
軽く河城が触れて退けようとしたが。
「グガァァァ」
ヒュンと飛び上がって言った,それは
気づけば,ただの血肉のだるま,骨が剥き出しに
なった。
「ひぃ⁉︎」
金魚のフンはビビり尿を流しながら,
泣きながら必死に走った。
蛇は残された状態で,本能が無意識的に
それを絶対の強者として知覚して,震え上がって居た。
「シャー!」
蛇は毒を全て配合した即死毒を分泌する,が。
「なにこれ,ぺっぺっ,苦いなぁ何やこれ,
よだれか?」
その好きに蛇は逃げようとして居た,その速さはSR-71ブラックバードと同速,マッハ3.3を
優に越えて居た。
風圧すら一般人は即死だろう,だがしかし。
「逃げるんだったら別にいっか,くまさぁーん,
血と死の匂い,あれって,さっきのくまさんと
沢山のチビくまがぁぁ!あの蛇ィィ!」
いやお前な。
回想終了。
「本当に可哀想だった,何か俺のせいにされたし,
蛇が居たなんて言ってもしんじては
くれないだろうしさ,正当防衛が認められて
とかなんちゃらって意味がわからない」
「蛇はあれだけ跡を残してたのに見つからない
ことあるかな」
地形誘導とカメレオンと温度操作による
完全なカモフラージュ作戦である。
「まじお前,災難ばっかりなんだな」
こうしてまた一つ,河城悠二伝説が増えた。