【2話 求めた肉体を得た者】
「なぁ知ってるか?入学初日に,地区どころか,
県跨いだとこからも援軍連れてきたのに,負けた
矢田兄弟」
「聞いた聞いた,みんな武器持ちで主犯格の三人は少年院入りって聞いたよ,,,」
だなんてみんなは噂する。
「君凄い噂になってない?」
「ちょ,辞めてよ〜,うぅ,体調悪い」
「マジか」
「慣れないんだよ」
「こんな事慣れない方が良いよ」
「え,,,うん」
何故だろうか,悲しい,そんな雰囲気を,何故か
河城は感じ取って居た。
「もしかして,過去になに」
キーンコーンカーンコーン,チャイムが鳴る。
「なんか言った?」
「あ,いや何でも」
「わかった」
「,,,」
時間は過ぎて,放課後。
「あ,あのさ,最近ジムって場所に居る,ジェフって
黒人の人がいるんだって」
「何々,え⁉︎嘘だろ?そんなでけえの」
コソコソと生徒は話す。
「なぁ田中,お前最近ジムに行ってるんだってな,
佐藤も最近腹が出てきたから紹介してくれ
だって」
「えぇ〜わかったよ,仕方ねぇなぁ,腹筋バキバキにして差をつけたいんだよな」
「そういや,河城ってやっぱ身体鍛えてるよね」
「鍛える,,,?」
「マジで言ってんのか?」
「僕んちあんまりそう言う文化無くて」
「いや,文化じゃ無くてなぁ,,,マジで言ってんのかよ,そのバッキバキの身体で?大樹みたいな
剛腕,ダンプカー並みの大胸筋,木彫りされた
様な深々とした腹筋,それで居てこの巨体で
パイプ見たいな血管が浮き出てる,まるで
鉄筋コンクリート見たいな骨,
筋骨隆々なんて言葉があるがそれすらお前を
表すには値しないな」
「なんか褒められてる僕?」
ヒソヒソ,ヒソヒソ。
「アフリカ系とポリネシアのハーフで,
その上,ミスタチオン筋関連肥大⁉︎
人間兵器だな」
ヒソヒソ,ヒソヒソ。
「じゃあ俺らも寄ろうぜ四人で」
「良いの僕も?」
「当たり前だろ河城,お前もダチなんだからよ」
「うん!行くよ!」
こうして四人はジムに行く。
入ってみると,中肉中背のダイエットしに
来る様な男女とは異質の人々,ムキムキな
人たちが居る。
「ヘイ!切れてるよ!切れてるよ!復帰板チョコ!
肩メロン!」
熱気が凄いが確かに言わざるおえない群を抜いてデカい奴が居た。
そのデカい奴はこちらに寄るが。
「ヘイブラザー,デカいねぇ!」
「ブラザー?僕は兄弟じゃないですよ」
城川と肩を組もうとしているが,その
ハーフの巨人も,こないだの兄貴同様に,
首を痛めるほど見上げなきゃ行けないほどの
差があった。
「嘘だろ河城,お前やっぱなんか骨延長とか
してるだろ」
「コツエンチョウ?」
「良い腕してるね,ユー,俺と腕相撲しようぜ」
「腕相撲!,僕人生で一度もやった事無いんです!
やります」
「河城さん!」
田中は叫ぶ。
「彼は今学年中で噂される人,今年度含めて,
アームレスリング世界チャンピオン,五年連勝,
小指のジェフです!」
「小指のジェフ?」
「二つ名か?すまんがダサいな」
「彼は人類でも屈指の血統,ポリネシアとアフリカのハーフ,その上ミスタチオン筋関連肥大と
言う生まれつきの戦闘マシーンで常人の約1000倍とききます,その上裏総合格闘技すら
8年間優勝しているらしいです,筋肉量や骨密度共に異次元なんです,それに加えて,自身を強くするために適切に配合されたステロイドを投与して,日々鍛錬と休息を怠らず,極に極られた
肉体は更に極られて,脳による肉体の解放率を
上げる行為では,肉体が耐えられる限界レベルで引き上げても通常出力可能で1000%の脳解放を出来ると言われて居ます!純潔のポリネシアを凌駕するフィジカルと言われてます!ゼェゼェゼェ」
早口で説明する田中。
「解説ありがとうな小さなあんちゃん」
「ひぃ」
そのデカさ,その様相,まさに怪獣!,小指だけで
歴戦の猛者を腕相撲でのしてきたそいつは,
超怪力の剛力そのものであった。
「やりましょう!」
「あんちゃん初めてなんだって?ならハンデだ」
「ハンデ?」
「あぁ,幼少期から親父に様々な技を学び,
最高峰の競技施設でトレーニングもしてきた,
このジムに来たのは2日め,この金の片方だけで200kgのダンベルで遊びに来ただけだ,だから
あんちゃんともあそびさ」
日本語どうした。
早速に腕相撲いやアームレスリングが
始まろうとして居た。
「レディー,ファイト!」
「(へへ,悪いなにいちゃん,手首を固定して
力を発揮できない様にして,肘を寄らせて,
最大限で小指でやってや,,,)」
「やり方がわからないな,倒せば勝ちなのかなぁ,
わからないからやり方を見てようかな,,,全然
押してくれないなぁ」
「WATS⁉︎(くそ,このjapaneseなんて
フィジカルだ,全力だぞ,直前に歯に仕込んでた,
ミニ改良ステをキメた上に脳を解放して
フルパワーの火事場の馬鹿力だぞ⁉︎)」
「OK OK,あんちゃん,わしは今日初めて
五本の指を使うぜ!」
「はい!,,,押さないんですか?」
「はぁ⁉︎(あぁぁぁWATS⁉︎WATS⁉︎WATS⁉︎)」
「本当に初めてかいあんた」
「はい」
「私がハンデを貰わなきゃならないようだ」
「あのジェフが両腕⁉︎体重全掛けな上に,
聞き手じゃ無い方の片手⁉︎河城君指
折れちゃいますよ!!!」
「よくわからないけど,ハンデってのが
無くちゃならないみたいだからさ,,,それで
さっきからずっとコアラみたいにしてるけど,
全然この人本気出してくれないんだよ」
「(河城⁉︎可哀想だろジェフさんが!あんな
顔真っ赤にして歯を食いしばってんだぞ!)」
「やり方わからないけど,多分倒せば良いんだよね,えい,ありゃ?」
小指のジェフ,ぶん投げられて,ジム破壊。
そんな場合じゃ無くて,ジムの機械の幾つかが,
吹き飛ばされて壁にめり込むどころか壁を
貫通して更に隣りのビルのコンクリにめり込んで居る。
「ありゃ?まだちょっと以外振っても無いはずなんだけど」
「やばいなぁ」
バリバリっと壁が更に壊れる。
「はぁっはぁっ,壁にめり込む前に
一度死んだかと思ったぜ,やるなあんた」
「誰にもバレてない秘技使ってやる」
「何をして」
瞬間湯気が立ち昇る。
「ははは!」
赤く更に膨張したジェフはまるで
悪魔であった。
「外殻筋外し,あまりしたくは無かったがなぁ!
膨張に加えて!第三形態じゃあ!」
次の瞬間,極端に膨張した筋肉を閉じ込める。
「うぐぉォォォォ,,,」
メシッメシっと体に筋肉を圧縮する,閉じ込める
ではなく,露出したそれを更に強化する様に。
「完全形態で挑んでやる,ニンゲン!」
「ジェフさんがニンゲン呼びしてる,てか
さっきより筋肉が膨張して圧縮された所か,
骨格が変形して居る,まるでギガントピテクスだ」
「さぁ,最後の腕力勝負と行こうじゃないか」
「はい!さっきのはただのウォーミングアップ
だったんですよね」
ムキっと血管が更に浮き上がり今にも
破裂寸前だが,歯を折れんとばかりに食い縛る。
「じゃあ初めます,レディゴウ!」
河城は左腕の小指,ジェフは両腕で腕相撲と
アームレスリング全ての技を勢揃いさせた
真のフルパワーで行って居た。
だが,,,。
「あの〜ウォーミングアップまたやるんですか?
さっきと全く変わってない様な」
「グギァァァァァ」
悲鳴や慟哭にも取れるような大声で引っ張る,
引っ張る,だがしかし。
「う〜ん,右にちょ〜っぴり,,,あ」
全力虚しく。
ジェフぶっ飛び気絶。
「あれ,,,確か10トントラックを引っ張ったり,
確か背筋力がゴリラでも測れる500kgの
測定器でerrorを出したり,パンチングマシーンも999,ゴリラ測定用の1tまで対応可能な
握力グリップでもerror,デッドリフトの500kgを軽々持ち,スクワットもベンチプレスも,
500kgので行い,1000回余裕でこなして
棒はヘニャヘニャ,ギネスを総なめしたあの
ジェフが,,,10匹のトラと綱引きして片腕で
余裕で勝つジェフが」
ジェフ伝説破れたり。
そして翌日ニュース。
「謎の高校生現る,ジェフさんに勝たとか,,,」
学校へ。
「おい,河城有名人じゃん」
「なんでなんだよ!」
「すげぇよお前」
こうして新たに,河城伝説が打ちてられた。
ちなみにだが,後日判明した事だが,あのジェフって人は,指だけで分厚い鉄板を引き裂いたりを
初期形態でできるらしい,テーブルでも推定だが
,ピンチ力は1400t以上必要になるはず,ひえ,
それ以外にも,身長は3m50cm,体重は650kg
だが,体脂肪率は3%未満で水抜きしてる
らしい,感覚も医療で弄ってるんだとか。
第二形態は肉体の筋肉の表層を出して,圧縮
されて居た筋肉を出して,その際は4m弱に,
圧縮強化後の完全戦闘形態のジェフは,4m25cmにもなり骨格が変形して現人類とはかけ離れた姿になるがそれでも,ジェフが
首を痛めるほど上を見上げるほど河城はでかい,
あの誰も勝てないとされたジェフすら凌駕した
河城はやっぱしやばい。
ジェフだってやばいはずなのに,河城を前に
するとまるで気迫だけで赤子のようだった。