【1話 最近巷の話題】
「矢田冬夜と矢田健一の兄弟を知っているか?」
矢田兄弟,それは巷で有名のヤンキーであった。
「そいつらがどうしたってんだよ」
「今年この学校に入るって,俺らと同学年で」
「は?やばくね」
「ただもう一人が一番やばい」
「だれだれ?」
「中学すら中退寸前と言われた奴,名前なんだっけ」
「河城悠二じゃないかな」
「そうだそいつ,あいつ修学旅行やら
色々騒動起こした頭のおかしい奴なんだろ?」
、、、
と,中学生時代友人達で連んでる奴らが
居る,その中の一人でもあるのが俺こと
橋上雄也であった。
「雄也お前グルチャ入ってくんの遅えぞ〜」
「すまんすまん,今起きた」
「明日からだぞ入学式だけだが」
「あぁ緊張だな」
「早く寝ろって親父が言ってる,すまん寝るわ」
「おう早くね?」
「じゃあ俺も寝る」
こうして俺は寝ることに,,,そして。
ピピピピピ-ピピピピピっとそんな一定のリズムのうるさい音が響く。
「んぁ?今何時だ,,,8時45分,,,親父ぃ!何故起こさなかったァァァ!」
「おい雄也,飯食ってかないのか?」
「あぁパンとかある?」
「さっきトーストしたばかりだが」
「じゃあそれを,熱!加えていくわ!」
「車に気をつけろよ」
「おう,行ってきます」
「いってら〜」
こうして学校に直行する。
「おい,雄也待たせんなよ」
「すまんすまん,行こう」
友人二人の田中と佐藤だ。
「え〜であるからして,内の学校ではゴニョゴニョ」
校長先生の話は長いな〜なんて思ってたり,
担任との話が長いなんて思ったりしていたが,
既に朝礼や説明会は終わっていた。
帰り道の事であった。
「おい,ちび金出せよ」
「やめてください,これで全部です」
だなんてバカな奴は言う。
田中に対して,たかる二人組に対して,
音を殺して這い寄り,肩を組む。
「おい,俺の友達になんて言ってんだ?」
「なんだテメェ」
「俺らが誰か知っての事がオラァ!」
次の瞬間そいつらは俺に殴りかかる。
だがしかし。
「おっそ」
そんな攻撃は既に避けていた。
「な⁉︎」
大ぶりに降ったパンチなど軽々と避けたからか,
同じ制服のヤンキー?は転ぶ。
「ぶへぼ」
顔面から間抜けに倒れたそいつは,腑抜けた
声を出す。
「おまえ,俺の弟に何してやがる!」
「勝手に転んだんだよ」
「殺す!」
「は?殺す?」
次の瞬間,微弱に力を出す。
一般人すら感じ取れるその殺気とも取れよう
気迫に,兄弟は本能的にその恐怖を察知して
いた。
体は震えていた。
「お前,一体何をした!からくりはなんだ!」
「からくり?ねぇよんなもん」
「とりあえず,帰ってくんない?」
「田中,一緒に帰ろうぜ」
「お,おう」
こうして,二人を後にして帰る。
田中と佐藤はラインしていた。
「橋上のやつ,今日マジやばかった」
「何々」
「実はなぁこんな事があってなぁ!鉄拳制裁だよ」
っと,そんな話をしていた。
次の日。
「今日は登校日1日目,張り切って頑張るぞ」
こうして橋上は,学校へ向かう。
「ヒソヒソ)怪力の熊殺しなんて,やばくね」
「ヒソヒソ)矢田兄弟が昨日の5時半にやられたって?」
「へぇその矢田兄弟って俺ら3人組と同じクラスなの?机3つ空いてるし」
「多分,あれ3つ?」
すると異様な空気がクラスに駆け巡る。
「おはよう」
「デカ!」
「デカ!」
クラスの皆がそいつの様相に驚愕する。
「奴が熊殺しって言われてるあの」
その漢の名前は河城悠二,超怪力として有名な
お人であった。
「えぇ授業を始めます」
先生が授業を始めた,一限目二限目と
進んで行き,放課後。
「デカいなあんた」
「,,,オイラ?」
「すごい前腕だ」
「ありがとう」
あの河城って奴,金魚のフンにたかられらぁと
橋上は思って居た。
「ところで,あの後って大丈夫やったか?」
「うん?」
「なんか喧嘩また売られたり,矢田兄弟,
片方はボクシング,片方はカポエラ,相当な
達人で片方だけでもやばいって聞いたぞ」
「いや知らねぇ」
「お前グルチャいや違うか,いやお前が
矢田兄弟の話し田中がめちゃ噂してるぞ」
「矢田,,,?」
「てかいいから早よ帰ろうぜ」
「あ,あぁわかった」
だがそんな甘い話ではなかった。
「よお,君かな,橋上君と言ったかな?」
「なんすか?」
「俺の子分をよくもやってくれたな」
「知らねぇよ」
「テメェ!」
「殺す!」
「またお前らかよ」
またバカ二人に加えて,中学仲間の群れが
総勢1万強は集まっていた。
「人工密集度高い上にヤンキー多いとか,
治安悪いなぁ」
「こいつらは確かに平均して俺ら兄弟より
ギリギリ弱いくらいだが,中には中々やる
奴らも居る」
「皆武器持ちだボケ!」
「はぁ,だからやめられないんだ,辞めるつもり
だったのに,お前達が悪いんだ」
ヒィっといくつかのヤンキーが声を出す。
「クマ殺しじゃねぇか!」
「デケェ」
「なんだあいつも橋上をボコリに来たのか」
殺気の様な闘気を放っていた。
「アノ,えっと,きm,ううん,お前達,ケンカは
イケナイ」
「は?テメェに関係ないだろ!」
次の瞬間バカ兄弟が仕掛ける。
「左フック!」
「回し蹴り!」
その矢田兄弟のコンビ技は,一般人なら簡単に
骨を幾つか折るほどの一撃,だが。
ボフ。
「今何かしたかな?」
「な⁉︎直撃だぞ顔面に!」
「金的したのに!」
「次は俺な,ガリ君」
その一撃は一撃ではなかった。
ミシリと嫌な音が鳴る。
「アギャァァァ」
「イギィィィィ」
二人が小指と薬指だけで積み上げれていた,
肩からは骨が押し潰されんばかりの炸裂音が
鳴る。
「おい,嘘だろ,弟は180cmで体重120kg超えてるよな」
「兄も187cmで体重134kgはあったよな」
「てか摘み方きもくない」
パキっとそう,しちゃいけないひしゃげる音が
する。
「あ」
「可哀想に,見てみろあいつの顔,声すら出せない,
悲鳴すらあげられない,骨言ったろあれ」
「ごめん,手加減して,あ!いや,俺に喧嘩を売る
からだよ」
「おい,やばくね」
「なら次は俺だ」
「あ,,,あぁぁぁ兄貴」
兄貴と呼ばれる彼は,非常に強い力を持ち,
資質,才能,才覚共に甚大,父母とは違う,
身長は2m24cmとMBA選手並み,年上,体重は
180kgを優に超えると言う。
だが。
「うげ」
その兄貴すら,首が痛くなるほど見上げなくては
ならぬほどの巨大であった。
「オラァ!」
金属バッドを思いっきり振り上げる,もともとは
野球部に加えて,ヤンキー時代には,フルスイングの八雲と呼ばれる人,だが。
カキン。
「何かしたかな?」
「は?」
そうしてバッドを取り上げる。
「こんな銀色の塗装をした棒なんかで何が出来る」
ビチン,バチンと言う鉄がひしゃげる音が鳴る。
「圧縮してんのか?」
バン,ゴロンゴロンと転がる。
「は?おい嘘だろ,それ2kgのトレーニング
バッドだぞ」
「都合の悪い部分でも横からやれば1から2t
必要なんだぞ!人間じゃねえよ!縦ってなんだよ!」
「嘘だろ,マジだったのかよあの噂」
「なんだよそれ」
「500円玉を20枚も重ねても紙の
様に引き裂く力王伝説」
「はぁ⁉︎1枚しかも折るだけでも推定130kgは
必要だよな,マジで言ってんのか?」
「その噂やめてよ,1万円をジャリジャリに
換金してゲーセンで遊ぼうとしてたら,なんか
壊れてたんだよ,,,あ,違う,え〜と,あの,友人いや,
カツアゲしてたまたまあったからぶっ壊したんだよ,両手で全力でな」
「いや何を言って,今右左の小指でバッドを」
「うるさい!テメェら,お前らもいk」
「アノ!辞めてよ!」
軽く肩をポンと叩くだけで。
「イッダァァァ」
「嘘だろ,今何かしてたかよ」
「ヤバ」
肩の骨どころか衝撃だけで右腕の骨を粉砕
骨折する,ダンプカーに轢かれたが如く。
「ヒィ,辞めてくれ」
「よくも兄貴をぉ!」
1万超える幾数の大群が襲う。
絆から織りなされる,軍隊顔負けのコンビ技を
皆が繰り出す。
だが。
「なんなんだよ,邪魔」
血すらでず,青タンすら出来ず,巨木の様な
首には,幾千の鉄パイプと平均して1.5kgの
釘バットで殴られたとて,かすり傷すら
つかない。
「うおら!」
バチんと鞭打が放たれる。
「ははは!鞭だぞ!その上最速の先端が背中に,,,は?ハァァァ⁉︎」
「なんかやったか?」
最高速はマッハ数を行く鞭を,しかも皮膚だ,
どれだけ痛みに強い人すら痛がる一撃を。
「ん?」
まるで風でも吹いた様に喰らうのだから。
プライドはズタボロ,人柱の鼻,性器,後頭部,
全て無意味,関節すら強すぎる。
皆が恐怖していた,目の前に居るのが人知を
超えた怪物な事を,シャチと海に勝つなんて
不可能な事を。
「あの〜そろそろ辞めてくれる?」
「ひぃ逃げろ!」
1万人禪院武器持ちに対して,なんと,圧勝した,
しかも手加減して。
「あの君大丈夫?怪我してない?確かあの小さい,,,
大きな子,,,違う,ヤンキー?が橋上って」
そうしてポケットから出したのは,まるで
モーニングスターの様なごつごつとして
馬鹿デカい拳は,タオル程のデカさの
うさちゃんのハンカチ?いやタオルが握られて
いた。
「あ,ありが,なんかデカいな」
「ごめん,僕の手が大きいから,小さく見えていたかな?ふふふ」
「君,優しいんだねありがとう」
「でもタダじゃないぞ」
「え,マジカツアゲ?」
「違う違う!僕と,お友達になって欲しいな,
なんて」
馬鹿でかい体でもじもじしてる身体は,衝撃波だけで大地が揺れ動いていた。
「うん,良いよ!」
「良いの?ヤッタァ,僕の初めての友達!」
「あれ?なんか腕がでかいって話しかけられて
なかった?」
「いや,あの子は笑ったら怖がって,逃げちゃって,
俺体がでかいから,みんな怖がってにげちゃうんだよ」
こうして,登校日初日に,初めての友達が
出来ました。
ちなみにだが,河城とライン交換した,話を
聞いたところ,整理してまとめると,自分的には
仲良くしたいけど,暴力的なんは嫌いで〜と,
つまり,無意識に育ちの良さとか漏れ出しちゃうけど喧嘩とかだと怖がられていた方がなにかと
都合が良いから怖いストーリーを言ってるん
だとか,ゲーセンの話とか全部ダダ漏れ,
まぁヤンキーはびびっててあまり聞いてなかったけど,内気な性格だからより化け物に見られる
らしい。
ちょっぴりかわいそうな奴。