四つの公爵家
「薔薇と炎の物語」の作者ねここと申します。
この物語は魔法、精霊、神が登場するファンタジーに近い恋愛のお話です。
実はまだ完結しておりませんが、あと数話で完結する予定です。最後までお付き合いくだされば嬉しく思います。
この物語の他に「消える私と王子様」も同時にアップしており(このお話は完結しております)「薔薇と炎の物語」は週に一度のアップを目指しております。長編の物語ですがお付き合いくだされば嬉しいです。
ありがとうございます ねここ
クララは大好きだったレースのリボンや大きなバラの花がついたピンクの帽子、色とりどりのドレスを邸宅の裏にある小さな焼却炉で焼いた。
今日から私は男の子として、クララ・タピアはレオン・タピアとして生きなければならない。
ナバス帝国は王家の他、四つの公爵家がある。
水の公爵家と呼ばれ水に関する魔法に特化しているアドモ公爵家、
大地の公爵家と呼ばれる地に関する魔法に特化しているアンヘル公爵家、
風の公爵家と呼ばれる風に関する魔法に特化しているモリーナ公爵家、
そして炎の公爵家と呼ばれる火に関する魔法に特化しているタピア公爵家の四つだ。
そしてナバス帝国の王家ミラネス家は全ての公爵家の魔力を最大限に引き上げることができる唯一の存在であり、その水、大地、風、炎、全ての魔法を一つにまとめ自由自在に操る事が出来る精霊の主人であり絶対的な存在だ。
この帝国は神との誓約により魔法を使える人間が限られており、ミラネス王家、四つの公爵家の当主のみ魔法が使える。しかし次期当主候補が現れた時点で当主の魔力は次期当主に移転される為この国ではミラネス王家以外の人間はたった四人しか魔法が使えない。しかしその魔力は非常に高く他国も安易に手が出せないほどの力がある。
そしてナバス帝国の王家と四つの公爵家の絆は非常に強固だ。
なぜなら、それぞれの公爵家の後継者達はミラネス王家に絶対的な忠誠を誓うため十四歳になる頃城に集められ、そこでミラネス王家の後継者と共に過ごす。
その中でお互いを理解し,王に対する忠誠心を学んでゆくのだ。そしてその過程でそれぞれの特化した魔法の力を王の後継者から最大限に引き上げてもらう。
そして最大限に引き上げられた魔力をそれぞれの公爵家にある家宝の「精霊魔法の石」、通称「魔法石」に注ぎ、それが強い光を発すると一連の儀式が終了し、ミラネス王家を支える正当な公爵家として認められる。
それにより公爵家の地位財産名誉が守られ、王家を支える誉高い公爵家として存続できるのだ。
しかし、それがなんらかの理由で出来なかった場合その権利が移り変わり、その公爵家は最終的に存続できなくなり歴史に消える。その他反逆を企てた場合は一族全員の罪となり処刑される。
ミラネス王家を支える公爵家になる権利は魔法石が自ら決めるため誰にも分からない。けれど石が選んだその家は身分関係なく公爵家となる。
その為、それぞれの公爵家はその権利が無くならぬよう一族そろってミラネス王家に忠誠を誓い、後継者達は真剣に取り組むのだ。
表向き、それぞれの公爵家の入れ替わりはなく安泰だった。
「薔薇と炎の物語」の作者ねここと申します。
この物語は魔法、精霊、神が登場するファンタジーに近い恋愛のお話です。
先日まだ編集中でしたのに間違えて十四話までアップしてしまいましたが、手直しし、改めてアップし直します。
読んでくださった方には申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。
なお今「消える私と王子様」も同時にアップしており(このお話は完結しております)「薔薇と炎の物語」は週に一度のアップを目指しております。長編の物語ですがお付き合いくだされば嬉しいです。
あらためてよろしくお願いいたします。
ねここ