魔力属性
今後最も役に立ちそうな魔力に関する知識が、魔力属性についてだった。
「お前ラ、村に来る時霧を通り抜けたよナ?あれは魔術の結界デ、本来魔力が低すぎる平民は通り抜けれないんダガ……もう何千年も使ってるカラ、そろそろ張り替え時だったのかもナ」
「お前ラが通り抜けてくれて良かっタ」とキオは言った。本当は俺達が通り抜けることは不可能だったらしい。
「あの霧の結界は闇属性の魔術ダ」
「あれ?キオさん達って緑の一族ですよね?」
メリアが満月のような黄色の瞳を瞬かせた。
ーーー確かに、キオは「緑の精霊の加護を持つ」って言ってたよな?
すると、キオは肩をすくめてみせた。
「緑の一族は緑の精霊の加護があるカラ緑属性に適性が強く出るってだけデ、他の属性も使えるゾ。他の一族には劣るけどナ」
「なるほど」
納得がいった、というようにメリアは頷いた。
というか、キオ達以外にも一族がいるのか。それぞれの属性の加護を持っているのだろう。
ーーーとなると、
「じゃあ、魔木とかネヴェラの属性ってどういう仕組みになるんだ?」
ネヴェラは闇属性だが、加護を得ているのだろうか。
キオが緩く首をかしげた。
「魔木トカ、植物みたいな自然界にあるものは土地や場所によって変わるんダガ……魔獣は分からんナ。よくよく考えれば確かにニ、どうやって決まってるんだろうナ」
そしてキオが教えてくれたのは、属性には相性があるということ。これは主に一般的な感覚と変わらないので容易に理解できた。
例えば、火は水をかければ消える、というように火属性には水属性が有効。
ネヴェラのような闇属性だと、光や火が弱点になる。これが分かっただけでも俺達の苦労は無駄じゃなかったと思えた。
そして、属性数は精霊の数と同じなので、火、風、土、水、緑、光、闇の七つ。これは一般常識だ。
「貴族トカ、人間の魔力持ちにも適性はあるガ、大半が他の属性より秀でるヤツが一つあっテ、あと弱いのが二つアル……みたいな感じダナ。加護持ちのオレ達ほど一つの属性に特化してるってわけじゃないんだヨ」
キオが教えてくれた魔力関連用語は普段聞き慣れていないせいか、一度聞いただけではよく分からなかった。
魔力は空気中や動植物の体内にあり、魔力の仕組みや法則のことを魔力法則ーーー魔法と言い、魔力法則を使って物事を成す方法を魔力法則術ーーー魔術と言う。魔力法則、魔力法則術と無駄に長いので、正式名称で呼ばれることはほとんど無いようだ。
ーーー魔力法則術って絶対噛むだろ。
早口言葉さながらの言いにくさじゃないだろうか。
ある程度魔力に関する知識を得たところで本題に入る。
「キオ、ジルスとの出会いについて教えてくれ」
久々の投稿になりました!
読んでくださった方、ありがとうございます(*´∀`*)
今回は短めですが、次は長いです!
次回は、キオとジルスの過去についてです。




