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名もない物語  作者: 林檎の神
2/7

ナナクシ~プロローグ2~

(愛は涙のように目から生まれて胸へと落ちる)




頭のどこかでこの言葉が波紋のように広がってやがて、波紋のように消えてなくなった。


目が覚めた。


「頭が痛い……」


齢18歳程の黒髪の少年は自分が水に浮いているのに慌てるそぶりなど見せずに足を水の底におろした。

辺りは動物や魔物の声が聞こえることのない静かな森のようだ。


「俺は誰だろうか」


少年は記憶を失っているが自分でも驚くほどに落ち着いていた


コポッコポコポッと水の湧き出る音色のみが聞こえる

少年は水の中から出ると屈んで手のひらで水をすくって顔を洗い、再びすくって手のひらを仰いだ。

ゴクゴクゴクッと飲み干すおとだけが聞こえる


「はぁはぁはぁ、自分が思い出せないのは困った」


近くに綺麗に畳まれていた下着と黒のシャツを着た

かれこれ記憶喪失になり二日目を迎える。


忘れていることはほぼ全てであるが日常に必要な記憶はある程度残っている。


自分の荷物らしきアイテムポーチを見つけ探ってみたが入っていたのは

地図と非常用の薬にお金、武器と思われるナイフ、火薬等のみで自分の記憶に関するものは一切無かった。


地図には×印が付けられており、恐らく自分のいるこの場所だと少年は推論をたてていた。


二日なにもしていなかったわけではなかった。

いくら記憶をなくしてからといってこの状態で停滞するのはダメだと思ったので、食料調達をしていた。


少年は森でとれた食料や泉から湧いている水を水袋に入れておりそれらをアイテムポーチに入れて旅の準備をした。


「さぁて、俺が何者なのかを知りいくに旅に出ますか」


そういうと少年はナイフを片手に、とにかく道があるであろう方角に向けて歩き始めた。


アイテムポーチ……SからC級まであるポーチで口はゴムのように 伸縮自在。限界量を越えない限り重さは100グラムに固定される


魔力……命あるすべてのものにあり物質化することもできる。生 活必需品。保有できる量は個人差がある


魔物……魔力量が500を越える生物で、人や動物に危害を及ぼす

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