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2 序開き

 潜在意識の最奥(さいおう)に、

 『フェイトギア』という歯車が存在する。


 フェイトギア……、

 存命中の人間(ヒト)の人生に大きな影響を及ぼす。

 運命や宿命をも左右する。

 その性質材質には差異がある。

 各々(おのおの)の遺伝子、人格、心根によって異なる。


 フェイトギア……、

 外側からは見えない。

 しかしすべての人間(ヒト)が所有している。

 大小ふたつの歯車が噛み合って回転している。


 心臓が休むことなく脈打つように、

 歯車(ギア)は休まずに動いている。

 命尽きる最期(さいご)の瞬間まで、

 潜在意識(サブコンシャス)最深部(さいしんぶ)で回転している。


 密やかに、

 天界で語り継がれる『王道伝説』がある。

 

 ……(きら)めくフェイトギアの持ち主は、

 三千大千世界の(あるじ)に認められる可能性を有す。

 認められれば『選ばれし者』となる。


 選ばれし者に認定されたならば、

 突出した才能が与えられる。

 特別なる任務を(たまわ)る。

 野心を超越した日々を得る。

 無尽蔵むじんぞうなる永遠(とわ)の未來、

 手中にすることができるのだ。


 つまり、

 自己のフェイトギアを輝かすこと。

 それこそが、

 願望成就に直結する。


 しかしながら……、

 『選ばれし者』、

 現世界(げんせいかい)での成功者がなるとは限らない。


 選ばれし者になるためには条件がある。


 どこかで未來王と出会わなければならない。

 さらには。

 四大弟からの絶対的信頼を勝ち得なければならない。


 未來王は崇高(サブラファィム)だ。

 飄々(ひょうひょう)坦々(たんたん)として掴みどころがない……。

 四大弟子は高潔(ノーブル)だ。

 狂逸(くるいはやり)なまでに気難しい……。


 つまり要するに!

 『永遠の未來』への道のり……、

 それは決して容易(たやす)くない。


 しかしながら、

 選ばれし者になれる可能性はゼロではない。

 なぜならそもそも、

 明確な法則性が存在していない。

 言い換えれば、

 誰にでも『等しく』チャンスがあるといえるのだ。


 誰一人として、

 明日のことなど分からない。

 この先の未來? 

 知る(よし)もない。


 それならばまあ、一度きりの今生(こんじょう)だ。

 ときに必死になって、

 藻掻いて足掻いて、

 果敢にチャレンジしてみるのはいかがだろうか?

 それも一興(いっきょう)かも知れない。


 さあっ!

 無尽蔵なる未來、

 あなたが手中にするのだ…………。




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