魔人は悪い人達じゃないし、何なら私の隣の美形人です。

魔界と人間界。
そう分けられるのが常であるこの世界で世界の中間地点に、世界の境界線（界境）を守る番人、ミリウ・クストーデは暮らしていた。

そんなある日彼女のもとにある依頼が舞い込む。
過酷な労働環境とはこのことだと文句を言いたい、ある半宵。

「ただいま営業時間外です。またのお越しをお待ちしております。」という言葉を気合で飲み込んで、
しぶしぶ扉を開けた先にいたのは1人の男。



このお話は、ある男の依頼をしぶしぶ引き受けたミリウと、その依頼人の男の話である。