表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こんな俺にもハナがある  作者: 水口るか
2/3

2.転校生

「はんなちゃん!?」



 「どっ、どっ、どっ、とうしてここにいるんだよ。」


 「えっとねー、会いにきたんだよ。 たっくんに。」


 会いに来たって!?

 いったい、どういうことだ。

 急に俺の前から居なくなったと思ったら、今度はいったいなんなんだ。突然戻って来たっていうのか?


 とにかく、とにかくひとまず冷静になるんだ俺。考えるんだ、考えるんだ。問題点はそこじゃない。今の現状を分析するんだ。


 問題点1、なぜ俺の部屋にいるんだ。

 問題点2、本当に、はんなちゃんか?

 問題点3、なぜ下着姿なんだ!! ここだっ!!(もっと)も気にするべきところは!!


 いったい、何が起こったんだ。昨日は何もなかったはず......。


 くぅぅぅぅーー、女性の胸で窒息死だってぇー!?。触ったこともないのに。


 俺っだて健全な高校男児だっつうのー、ばかやろうぉー。



 「ねぇ、たっくん......。」




 「ガチャ......。」


 「たくぅー」

 母さんだ......。


 「あら、やっとお目覚めのようね。お二人さん。」

 「朝ごはんできてるから、下に降りて来なさい。ムフフッ」



 少しずつ状況がわかってきた。この容姿、この話し方。だいぶ大人になったが、この子はハンナに間違いない。

 ってか服着ろ!!





 「それにしても、はんなちゃん!大きくなったわね!」

 「おばさん、(おどろ)いちゃった。」


 「全然ですよー。同年代の子に比べたら、すっごくちっちゃいんですよ、私。」


 「私の知っているはんなちゃんは、こぉーんなちっちゃかったんだから。あははははっ」


 「そうだわぁ、たくぅ」

 「はんなちゃん、今日から私たちと一緒にここで暮らすからね。学校もあなたと同じよ」




 えぇーーーーー。あまりに突然すぎて頭がもうついていかないよ。

 いつも母さんはそうだ。相談なしに、なんでも決めてしまうんだから。







 「たっくん、私さき、行ってるね。先生に呼ばれてるんだ」


 「おぅ、気をつけてな」





 「おお、たくっ、おっはよーー」

 「春休みも終わって、ついに俺たちも2年だな。」

 「そういえばさぁ、転入生がいるらしいぜ。なんかさぁ、超絶可愛いいらしい......。」



 「ああ、知ってるよ...。」 



 「はーい、みんな席につけー。そして、男子よろこべー。」

 「女子の転入生だー。どうぞ、入って。」



 「おおー、きたー、かわゆすー」

 「ちっちゃーい」


「初めまして、薦田(こもだ)はんなと言います。家庭の事情でこちらの学校に転入することになりました。みなさん、仲良くしてください。」



 「するするー」



 「でぇー、そうだな。神田の知り合いだったよなー。隣がちょうど空いているから、神田の隣に行ってくれ。」

 「神田ー。いろいろ頼んだぞー。」


 「わかりましたー。」


 「よろしくね、たっくん。」




 神田くん.......、あんなに可愛いこと知り合いだったんだ......。




 

お読みいただきありがとうございます!


「よかったよ」と思ってくださった方は、よろしければ

広告下の☆を★をつける評価がありますので、応援のほどよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ