69 立っていられない
R15です。
「後悔しても、知らないからな」
ルーファスはマリアに一応警告するが、1度火がついてしまった彼は、もう彼女が嫌がってもやめられる気がしなかった。
マリアの後頭部を大きな手のひらで包み、抵抗できないように、先ほどの大木に自分の身体ごと押しつける。マリアの身体は華奢なのに柔らかい。その感触だけでもルーファスは自分が昂っていくのがわかった。
ルーファスは、自然と目を閉じたマリアの顎を持ち上げて上を向かせ、その唇を最初は啄むように何度も角度を変えてキスをした。マリアの唇は甘く瑞々しくて、止まらなくなってしまう。
彼女は慣れないため、ルーファスになすがままにされていたが、自分の腕の中で弄ばれている彼女を見ているのが、彼にはたまらなく快感だった。
一旦唇を離すと、マリアが蕩けるような瞳でルーファスを見つめた。普段は百合の花のような清純な彼女が、自分によって乱される姿は彼の欲望を大いに刺激した。
爽やかな風が吹き抜ける木立の中、2人は夢中で口づけを交わし続けた。未経験の刺激の連続に、彼女の身体はすっかり自分のものではなくなっていた。
ルーファスは空いている方の手で彼女の腰を支えたが、もうマリアは立っていられなかった。
「ルーファス……もぅ……私……」
「お前が望んだんだろう……?」
「でも、身体が……なんか変になってきちゃって……」
「もう、このまま俺のものになればいい……」
ルーファスがそう呟いたとき、足元から「アォン」と大きな鳴き声が聞こえた。
ようやくマリアが気持ちを自覚したので、2人が結ばれるまでは、もうちょっとお付き合いください(^_^ゞ




