第4話
朱莉と別れた後、自分のクラスへ向かう宗太。
自分のクラスのドアを開けると、1年の時とは違う人達や、知っている人がちらほらいる。
宗太は、
「おはよう。」
と挨拶を言い、黒板を見ると席順が貼り出されていた。
(俺の席は窓際か。)
宗太の席は、窓際の真ん中辺りでなかなか良い席であった。
自分の席へ向かい椅子に座った所で何者かに声をかけられた。
「オッス。宗太。また、同じクラスだな。
宜しくな!」
声をかけて来たのは、1年の時に知り合った
相馬 湊という少しチャラい男だ。
「おはよう。湊。朝から元気だな。」
「当たり前じゃねーか。今日から新学期だぜ!」
「殊勝な心意気だが、本音は。」
「そんなの、新入生の可愛い娘とお近づきになりたい!」
「そんな事だと思った。」
「そりゃそーだぜ。男たる者、可愛い娘と近づきたいのが本能だぜ!」
「湊は少し、度が過ぎている気がするがな。それで、お眼鏡にかなった娘はいたのか?」
「それが聞いてくれよ。めちゃめちゃ可愛い娘がいたんだよ。それも、噂ではハーフの娘らしいぜ!是非ともお近づきになりたいな〜」
と言う湊は顔がだらしなくなっていた。
「それはそうと、そろそろHRの時間だ。席へ戻ったらどうだ?」
「うおっ。マジか!?んじゃまた後でな宗太。」
そういうと、湊は自分の席に戻ったと同時にチャイムが鳴った。