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せんろ

作者: 紫御曹司
掲載日:2016/12/26

電車に乗る時、私は決まって左側のクロスシートの窓際に座る。私は線路を見たかった。


私の乗る東海道線は複線だから、私の眼下にはいつでも赤錆た線路がある。

線路は鋼鉄だ。硬くて、私たちの力では到底曲げることなどできない。


真っ直ぐに見える線路でも、走る電車に乗って眺めれば、のたうつように歪んでいるのが分かる。

小刻みな波はsin波だろうか。

擦れて鈍色の輝く、二本の線が揺れ動く。


と思えば、急に向こうの線路は離れていく。分岐だ。

線路は別れ、合流し、再び別れ、何本もの支線を作る。彼らはいくら分裂しても、いくら合流しても、その美しさは寸分狂わぬまま繋がっている。

あの線はどこまで続くのだろうか、まだ切れないのか、また別れるのか。あっ、今別れた。


私はこの線路がどこまでも続けばいいのにと思う。私がいくら我慢しても、私は四駅先で降りなければならない。辿る者のいない道など、道ではない。


だから続いてほしい。無限の希望を持ってどこまでも。


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