表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/135

第86話 水上の宿での夜

SIDE話に近いかな

 宿でいつもなら別室に泊まるのだが、都合上同室で泊まることになった。


 まあ、普段野宿で似たような感じだし別に問題は起きないでしょ・・・多分。男1人、女5人なら俺が早目に熟睡してしまえば問題は起きない。そうだよな?


「風呂にはいれないようだし、今夜はこのまま寝るぞ」


 そういって俺は布団に入り込んで、そのまま一気に熟睡するのであった・・・・。この体、寝たい時に寝ることもできていいよな・・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「・・・あっという間に寝ましたね」

「熟睡まで1秒とかからなかったのじゃ」


 あまりにも早くラルが熟睡したことにソティス達は驚いた。


「鬼神様寝つきがいいですよね」

「お兄様は昔から仮眠がすぐにとれるようにあっという間に寝ますからね・・・」


 ぶっちゃけ、ラルのが素早く眠れるのは鬼神の体のせいではなく前世で仮眠を長くとるために編み出した技が原因であった。軍隊のサバイバル訓練を受けていたわけではないが、習い事などでスケジュールが詰まり、その空いたわずかな時間でいかにどれだけ眠れるかと試行錯誤してできた睡眠方法である。


 なお、ラルが寝ているのは部屋の端っこであった。



「・・・では、わらわたちも寝ようかのぅ」


どしゅっ!


 カルミアが布団をラルの隣に置こうとした。その瞬間、その場所に矢と青い炎と氷の塊が突き刺さった。


「なに自然に横で寝ようとしているのですか」

「抜け駆けは許しません」

「そもそもカルミアは頭撫でてもらっていましたよね」


 ソティス、タマモ、ルミがそれぞれカルミアに向けて構えていた。


 昼間、カルミアが自分の体重で泣いていた時にラルに頭を撫でてもらっていたことに嫉妬していたのである。


「それとこれとは話が別じゃろ?」

「そうはいきませんよ?」

「ここは公平に」

「じゃんけんで勝負です」


 なお、ミウはこの争いに加わっていなかった。ちゃっかり剣の姿になってラルの頭上の方に横たわっていたのである。ちなみに、この世界では普通にじゃんけんは存在していた。


「最初は」

「グー」

「じゃん」

「けん」

「「「「ポン!!」」」」


 ・・・・全員「パー」だった。


「あいこで」

「「「「しょっ!!」」」」


 ・・・・今度は全員「ぐー」。



 そのまま50回ほど繰り返したが、あいこになってばかりだった。


「なかなか決着がつきませんね」

「なぜ同じ手ばかりであいこになるんじゃ」

「誰もが似たような思考をしているのか」

「なんでこうなるの・・」


 全員疲れで息が荒く、なぜかほかの人が見ればボロボロになっているような状態になっていた。


時間がたち、すでに夜深くなっている。


「じゃーん」

「けーん」

「ぽー」

「ん!!」


 カルミア、ルミ、タマモ:チョキ

 ソティス:グー


「やりましたぁぁぁぁぁ!!」

「「「あーーーーーーーーっ!!」」」


 ソティスは喜び、意気揚々と布団をラルの隣に寄せた。ちなみに、これだけ騒いでいるのにラルはぐっすり寝ていた。


「ここで殴るような拳を出せていれば!!」

「不覚」

「ううっ、残念ですよ・・」


 残る三人は目に涙を浮かべつつ、その横に並んで布団をしき、その晩の決着はついたのであった。






今回はソティス勝利


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ