第78話 ボスモンスター
ぶっちゃけランク分けとかはまだないかな。
10階層まで降りると、これまでの階層にはなかった扉があった。
「なんだこの扉?」
「これは『ボスモンスター』と呼ばれるモンスターのいる階層にある扉だよ」
ルーン姫の説明によると、ダンジョンには10階層ごとにボスモンスターがいるという。
「ここのダンジョンはまだできて日が浅い。だからたぶんここのボスモンスターを倒した先にダンジョンコアがあるはずなのさ」
先に護衛の騎士団たちが入ろうとしたが、ルーン姫に止められた。理由としてはここまでの間に物凄く疲労していたからである。
「わ、我々はまだ」
「あたしの命令だよ。とにかく休んでいてよ」
「ですが姫様・・・」
「行くよ、ラルっちたち」
何かと姫を心配する護衛を置いて、俺たちはボスモンスターの扉をくぐった。
すると扉がすぐに閉じた。
「なるほど・・・ボスモンスターを倒さぬかぎり出られぬのじゃな」
「カルミアっちはわかっているね」
そのまま進むと、何やらモンスターが見えてきた。
「あれがボスモンスターか・・・」
どうやら眠っているようであった。近づいてみてみると・・・・。
「ドラゴン?」
「いや、こやつはおそらく『サラマンダー』じゃな」
一瞬ドラゴンかと思うような見た目だったが、よく見ると巨大なトカゲのようだった。全身が燃えているように輝いている。
「それにしては、よく眠っているなあ・・・」
鼻提灯出してぐっすり寝ていた。時折、火をはいているが。
「なんにせよ、このモンスターを倒さないと帰れないわよ」
ルーン姫がそういうが・・・・寝ている相手を倒せってか・・・・。すっごい心が痛いな。気持ちよさそうに寝ているもん。
パチン
「へ?」
「ふがっ、・・・・・・ぎゃおぉっぉぉぉぉぉぉぉおん!!」
鼻提灯が割れて、起き、いきなり襲い掛かってきた。
「いきなり起きるのかよ!!」
「しかも寝起きが悪いみたいです!!」
あわててとびさがると、炎をはいてきた。何とか避けたが、いきなりすぎるわ!!
観察すると、どうやら鱗も燃えているようだ。全身炎の鱗ってか。直接触れるの危ないな。
「武器がないと厳しかったかもな」
「ぎゃぎっ!?」
どごおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉん!!
金棒でサラマンダーの頭を地面にたたきつけるように殴った。
見事に頭が地面に埋まった。
「もぎゃぎぎぎぎ!!」
頭を引き抜こうとしてはいるが・・・。
「『水の槍』!」
カルミアが魔法で水の槍をいくつか創り出し、サラマンダーの手足を指して地面に撃ち込ませた。
「ぎゃぎぎゃぎゃおあぐ!!」
「おー、なかなかしぶといな」
手足が地面に打ち付けられ、頭が地面に埋まって身動きが取れないのにまだ息があった。
「ルーン姫、とどめを頼む」
「なんかもうラルっちたちだけで倒せそうだけど・・・・まあいいよ。ミウっちとの会話で考えた『ガントレット・スクリューパンチ』!!」
コークスクリューブローのような動きでガントレットが回転し、そのまま打ち出された。
回転することにより威力が上がっているのか、そのままサラマンダーの胴体をぶち抜いたのであった・・・・。
よくよく考えたけどさ、最初から手足をカルミアの魔法で地面につなげば・・・。




