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第74話 ヌルヌルによる事故

土地柄ってどうあらわしていこうかな?

 国境を越えて三日、俺たちはまだ歩き続けていた。昨日は雨が降ったのであたりの地面が少々ぬかるんでいる。このあたりは水はけが悪いのかな?他の皆は靴を履いてはいるが、カルミアは蛇の下半身のため靴がなく、いわば裸足に近いので「ヌルヌルで最悪じゃ・・・・」と言っていた。そりゃ足が泥に包まれているような感じだからな・・・・。


「やっぱガント王国と同じで、結構町とかの距離があるな」

「他の国も同じようなかんじじゃ。どの国も広大なものが多い。その分、住む人々が足りないんじゃよ」

「開拓中の地域とかもありますからね」


 地球だと住む土地が少なくなっているのに、この世界はどうやら土地が広い様だ。人口が地球よりも少ないのかと思っていたが、土地が広いというのも原因か?


 各国の地図は売られているようだが、完全に正確ではない。ところどころ地図が間違っているところもある。早く出てきてよこの世界の伊能忠敬さんや。完全正確な世界地図を作っておくれ。


 なお、各国間の連絡はFAXのような魔道具(マジックアイテム)があるらしく、それで連絡を取り合っているそうだ。



「まあ、このペースだと今日中にこの国に入って初めての街につきますね」


 ソティスがそう地図を見ながら言った。



 そのまま進んでいると、向こうで何やら煙が上がっているのが見えた。


「ん?なんだあの煙?」

「のろし・・・・ですかね?」


 この世界の連絡手段としてのろしを使用している国もあるという。やっぱ思いつく人はいるんだよね。


「鬼神様、のろしではないようです。煙の色が黒すぎます」


 タマモはのろしじゃないと分かるようであった。煙の色と言われてもな・・・・。


「ありゃ木が燃えている感じじゃな。それも最高級品ぐらいの」

「なんでそんなことが分かるんだ?」

「同族がどこかの王子とかを攫う際にその乗ってた馬車を証拠隠滅で燃やした時の色を覚えていてのぅ・・」


 今さらっとやばいこと言わなかった!?どこかの王子って大丈夫なのかそれ!!


「あ、今はちゃんと国に戻っておる。こっそり逃がした奴がいてな、一応ラミア族にはおとがめなしじゃったがな」


 性的にいろいろあったようだし、これが他の国に漏れるとメンツとかの問題があったとか。それに、ラミア族なら子供ができても親と同じラミアらしくて王位継承権とかに加わらないとかもあるそうな。



「って、そういってる場合じゃないな。ということはあの煙の地点で高級品の馬車が燃えているってことだよな・・」


 もしかしたら貴族か王族である。下手にかかわったら面倒ごとにまた巻き込まれそうだが・・・・。人じゃないけど人として見過ごせないな。



 生きている人がいるかもしれないのでその場所へ走って向かった。





「うわぁ・・・」


 どうやら事故であった。あたりの地面がぬかるんでいたせいでどうやら馬車が横転し、炎上していたようである。幸いにしてその場者に乗っていたと思われる人たちが馬車の外にいた。


 護衛の騎士とかいるようだが・・・さすがに事故からは守れなかったようである。


「おい、そこのやつら止まれ!!」


 騎士の一人が俺たちが近づいてきたことに気が付き、止まるよう言ってきた。まあ、こんな状況じゃいつ盗賊とかに襲われてもおかしくないだろうし警戒するか。なんかもう披露した顔になっているが・・・苦労人なのだろうか?


 まあ、一応止まった。


「お前たちは何者だ?俺隊を襲いに来た盗賊か?」

「俺たちはただの旅の者だ。盗賊とかではない」


 なんか騎士の中でひときわ大きい体のやつに疑いのまなざしをかけられたが、素直に正直に言った。というか、この人、騎士というよりも顔がいかつすぎてやくざといった方がしっくりするんだが。


「モノアブ将軍、そ奴らはどうやら賊ではないようだぞ?」


 と、後ろの方から女の人の声がした。 


「姫様、しかし・・・」

「大丈夫だと言ったら大丈夫だ。あたし自身も強いのを知っているだろ?」


 え、姫様とか聞こえたけど、姫様自身が強いってなんだそれ?


「ま、とにかくあたしに変われ。お前だとそいつらが怖がるだろ」

「はっ、ですが・・」

「いい加減にしないと城に戻ったときに100人対戦するぞ」

「わかりました!!」


 今の一言で将軍とかいう人が素早く下がった。100人対戦ってなんだよ・・・・?



「おー、なかなかの美人を引き連れているじゃんあんた」


 将軍の代わりに出てきたのは、お姫様が着るような白いドレスを着ているのだが、なぜか両手にガントレットのような武器をつけた、いかにもアンバランスな格好をした少女だった。肌は白く、髪が赤くて長髪で、顔は整っているが、胸が確実にあの女神(もたざるもの)と同じだった。



「あたしはこのアタデルベ国第1王女のアタデルベ・ダンガ・ルーンだ!驚いたかお前たち!!」


 ない胸を張って、その少女は言ったのであった。





この瞬間、ミウは仲間(持たざるもの)を見つけたような気がしたという。

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