表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/135

第70話 鬼神VS獣王

戦闘シーンをもっとうまく書けるようにしたいな・・・

 結局、模擬戦をやることに。


 さすがに宿の中で暴れるわけにはいかにので、ちょうどこの町にはギルドがあったからその練習場を使わさせてもらうことになった。


 俺は冒険者登録をしていないが、ガータナックさんは獣王になる前は冒険者をやっていたらしく、ギルドでも有名な人だった。


「さて、審判はわらわがするのじゃ」


 カルミアに審判してもらうことにした。ルールは簡単に武器無し、降参までとした。これが獣人の国で行われている王を決める大会のルールのようである。毎年1度だけ開催され、現在もガータナックさんが優勝し続けているようだから強敵だなこりゃ。


「それでは・・・・開始!!」


 カルミアが開始の合図をかけた。


 獣王がその合図とともに素早く距離を詰めてきた。


(強い・・・!)


 その動きだけで強者と分かる。伊達に獣王をやっていない。


 腕で殴りかかてくるが、その軌道を読んで何とかかわす。


「ほう・・さすがラル殿。鬼神の名は伊達でないな」

「そちらこそ獣王としての名は伊達じゃないな」


 内心ひやひやである。


 互いに拳や足技を繰りだし、避け、受け止め、ぶつけ合う。


 素早さで翻弄するつもりでも、こちらも素早く動ける。力で押し切ろうにも互いに今の状態では互角であった。



「なかなかやるが・・・・まだまだ奥の手を隠していないか?」

「あ、わかります?『解放(リベレーション)』なんですけどね」


 首都にてマッスールさんに教えてもらった『解放(リベレーション)』はまだ未使用である。鬼神お完全な全力の力って、いまだによくわかっていないから怖いんだよね。


「だしてこい!!全力で勝負したいからな!!」

「あれ?ガータナックさんは?」

「『解放(リベレーション)』は当の昔に出して今は戻らなくなっているからな。これで全力だ」


 忠告によると、何度もしていたら戻らなくなるみたいだけど・・・まあ、全力でいくのが礼儀か。


(『解放(リベレーション)』!!)


 心の中でそう唱えると、呪いの巨人と戦ったときのような力の感覚がわいてきた。下手したらまずいが・・・。



「ぬっ!?それが『解放(リベレーション)』状態か・・・とてつもない力だな」

「一応耐えてくださいよ・・・」


 自分でもこの力を行使するのは怖いからな。


 素早く後ろに回り込んだ。素早さも上がっているようで、ガータナックさんが気が付いたときには遅かった。


 そのまま俺は足払いをかける。


「うおっつ!?」


 バランスを崩すガータナックさん。


 そのすきをついて、俺は素早く前へと回り込み、全力の拳を顔のすぐ横に叩き込んだ。力的に地面あたるギリギリで止めるとものすごい風圧が発生して拳を中心に風が発生した。


「・・・ものすごいな!わたしの負けだ!」


 獣王は降参した。一応これは非公式なので獣王の座を俺がとることはない。とるつもりもないがな。


 いつの間にかギルドにいたほかの冒険者たちが見ていたようで、歓声が挙げられたのであった・・。








だってね、全力を地面に叩き込んだらなんかまずそうじゃん

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ