第67話 深夜の人知れず行われる・・・
この世界、憲兵=警察みたいなもんです
ラリゴたちはその後、この町の憲兵に連絡がいき、連行されていった。これまでの数々の悪事がどう裁かれていくのか・・・少なくとも、犯罪奴隷として鉱山送りにはなるだろう。ゴリラのような見た目の人が鉱山・・・なんか違った恐怖があるなそれ。普通にそんな人が労働しているって、周りの人に取っちゃ恐怖でしかないよな。
ラリゴの服屋にも捜査の手が入り、次々とこれまでもみ消していた余罪が見つかっていっているようだ。これまでもてあそばれた人たちは適当に処分されてしまったらしい。あのバカ並みに最低だな。
貴族にあこがれて、その生活の間違ったところをまねして破滅か・・・・。
ヤマダさんはラル後の連行されていったところをみて、少しは胸がすっきりしたらしい。好きな服をタダで譲ってくれることになったので何着かをもらいました。まあ、さすがに店中の服を持っていくわけにはいかないしな。
なんか疲れたので、この町の宿にもう1泊してからここを出ることにした。
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その晩、宿の廊下に人影があった。
「今日はみんな魔法を使ったりして疲れているだろうし、今なら抜け駆けできますね・・・」
その影はソティスであった。カルミアたちは魔法などを使っていたが、彼女だけは弓で攻撃していた。魔法抜きで。そのため、今ならほかの皆が疲れているだろうし、ラルと一緒に寝られるかもとこうして寝静まったころ合いを図らってこっそりと抜け出してきたのである。
ちなみに、服装は寝間着のままである。
ラルがいる部屋の前にこっそりと立ち、その取っ手に手をかけた瞬間。
「・・・何をしようとしておるのじゃ」
「ひっ!?」
カルミアに背後からその肩をつかまれた。カルミア・・・この中では年上に当たるので経験的に見抜いていたのだ。蛇の部分でソティスをぐるぐる巻きにして部屋に連れ戻し、
「・・・そこにもう二人おるじゃろ」
「「!?」」
カルミアが指さした部屋の角に隠れるようにして、タマモと人間の姿になっているミウがいた。さすがにこの二人は気配を隠してはいたが、カルミアはラミア。持ち前の鋭い感があり、見抜いたのであった。
下手に抵抗するとラルを起こしてしまう可能性があったので、ソティスと同じように連行されていった。なお、ルミは完全に爆睡していたのでこのことには気が付いていなかったのだ。
「わらわもこうしたいと思うが、何せそう切り出せぬしのぅ・・・」
カルミアも本当はほかのみんなのようにラルと寝たいと思っている。だが、ラミアという種族の中にいたので、他の同族たちの行為を見てたからそういったことに嫌悪感が少なくともあり、そう切り出しにくかったのでこういう立場にいたのであった。
こうして、宿の夜は更けていったのであった・・・・。
ラルとの関係的にカルミアの立場が一番複雑かも。村を襲い、戦いを挑んだりしているからね。
ちなみに、ラルはぐっすり寝てました。危険とかない限りとことん寝ます。




