第63話 その晩の宿屋
宿の感じは・・・建築技術とかの関係で3階程の建物かな?
モデルの話は断り、俺たちはこの町の宿に今晩泊ることにした。
部屋は俺だけと、他の女性陣の二部屋に分けている。さすがに野宿とかは仕方がないとはいえ、こういう宿とかなら分かれて寝たほうがいいだろう。精神的に。
だって一応精神は前世の男子高校生のままだもん・・・。こう、欲に負けたらそこで彼女たちと終りそうだからね。
なお、風呂に入ったとき、カルミアがまた結界かなんかを張ったようで、ついでにタマモも加わって妖術が合わさって、女湯を除こうとしていたほかにこの宿に泊まっていた人たちが何かひどい目に合ったようである。宿の主人に何事かと問われたが、女将さんの方に話したらカルミアたちに向かってぐっと親指を立てていたよ。主人が何か絶望そうな顔をしていたがあんたものぞきしていたの?
さすがに俺は命が惜しいからしないがな。鬼神のこの体は不老不死となっているそうだが、絶対死にそうで怖い。なんだっけ?ギリシャ神話かなにかで裸を見た男の目をつぶした女神っていなかったかな?あれみたいな感じの恐怖だよ。
「結界はラル殿には効かないと思うがのぅ」
「鬼神様ならいけましたよ」
何か言っていたが、聞かなかったことにした。
その晩のことである・・・・。
ふと、変なにおいが鼻腔を漂い、俺は嫌な予感がして目が覚めた。こっそりと部屋の扉を開けてみると、怪しい人影が5人ほどソティスたちが寝ている部屋の前に立っていた。全員体中が黒タイツのようなもので忍者もどきのようなかっこである。
「おい、ここの部屋でいいのか?」
「ああ間違いない。依頼人はこの部屋にいる女たちをさらってくることを望んでいた」
「隣の部屋で連れの男が寝ているようだが・・・・くっ、俺たち持てない男たちにでもうらみがあるのか!!うらやましい!!」
「言っていないでさっさと仕事を終えるぞ。きがつかれたら元も子もない」
「このお香をあらかじめこの宿中に広めたから、全員しっかり寝ているさ。ばれんよ」
「何がばれないんだ?」
「ここの女たちをさらうという・・・・ん?」
「へぇ、そうかいなっ!!」
ごぎゃぁぁ!!ぼきぃ!!
忍者もどきたちが振り向くと同時に、俺は素早く金棒で手加減して全員まとめて薙ぎ払った。
全員悲鳴を上げることもなく、そのまま気絶したようである。
変な音がしたのと体がくの字に曲がっているところを見ると、あばらが2,3本折れたかな?よく考えたら手刀で気絶させた方がよかったか?
適当にポーチから縄を出して縛り上げ、真夜中の恐怖の尋問をするのであった。心をしっかり折るようなものをね。きちんとべらべら話してくれたし、人を眠らせるお香も朝には効果が切れているとわかったので二度とこんなことをしないようにと心に刻み込んであげて解放してやった。
眠くなってきたし、こいつらをどこに置いておくのかめんどくさくなったからね。雇い主に報告しに行くだろうが、こんな真似をまたしたらお前のところに殴り込み駆けるからなと伝言を頼んだから大丈夫だろう。
まあ、ある服屋が関係しているようなのであの服屋の人に相談しておくか・・・。
俺は自分の部屋に戻って二度寝をするのであった・・・。きちんと確認して彼女たちの部屋ではないと分かっているよ。ちょっと扉から除いて確認したからね。タマモとカルミアの尻尾が見えたから間違いない。
翌朝に俺はこのことをみんなに言っておこうと思うのであった。
心はしっかりと折り、証拠もいただきました。
何をしたかは秘密です。前世で拷問の仕方を本などで覚えさせられたからな・・・。
あのくそ親父何で覚えさせたんだ?役に立ったけど。




