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第61話 街にて買い物

にしても、結構な人数のような。こういった人数に対しての平均とかってないのかな?

 ルミが仲間に加わった翌日、俺たちは朝起きるとともに、あることについて話し合うことにした。


「そういえば、皆服新しくした方がいいかな?」

「そういえばそうですね・・・」


 考えてみれば、今俺たちがきている衣服はずっと同じものである。新しい衣服と下着をいくつかは持っているものの、男物は俺だけが着るからいいとして女物の服を買う必要が出てきた。まあ、現在は旅をしているわけで、おしゃれ重視というわけにはいかないんだよな・・・・。ある程度耐久性がないとな。


 というかこのメンバーの男、俺しかいねぇ。戦士とかなんかこう男のような人がいないとなんか気まずくなりそうで怖い。というよりも、全員がかなりきれいな見た目だから行く先々の男性方に嫉妬や怨嗟の目でにらまれそうである。


「あの、私がもともと行こうとしていた町が近くにあるんですけど、そこで買うのはどうでしょうか・・・?」


 ルミがそう言い、そこに行くことにしたのであった。お金?まだ余っているよ。ただ、いつまでも賞金に頼らずにいつかは稼がないとな・・・彼女たちの体は売らせないぞ。旅の資金が尽きたらそれこそ危ういが、何とかしないとな。



 ルミの案内により、俺たちは町にたどり着いた。奴隷市とかもなく、いたって平和そうな普通の街である。普通すぎて逆に俺は警戒したが。なんかね、今までの経験から言ってなにかしらに巻き込まれる可能性があるからね。


 一応みんなに注意しておく。


「一応、ここで買う服はできるだけ旅で来ていても大丈夫な物しか買えないからな。あと、いくつか追加で買う必要があるな」

「わかりました」

「それはわかっておる」

「鬼神様からの注意は守ります」

「ミウは精霊なので服を買う必要はありませんしね」

「私は・・・この着物がありますが買います」


 衣服は女性組に任せてお金をある程度渡し、俺は追加で買う物を買いにいった。雪女のルミが加わったので、少し試してみたいことがあるからね。うまいこと行けばアレが解決するかも。




 数十分後。


 俺は買ったものを収納した後、あらかじめみんなで決めておいた集合場所で、この町の中心にある噴水に行った。噴水とかの技術があるところをみると、転生者とかが作ったのかな?それともこの世界独自で?


 後者の方が可能性が高そうだけどな。転生前に女神さまにいくつか質問したらしいミウの話によると、転生者の大半は前世の記憶を完全に失っているらしい。残っている者がいたとしても、この世界で自動車なんかが作られていないのは、たとえでいうなら自分一人でマッチが作れるかと問うものとおなじらしい。


 知識がないとエンジンなんて作れないし、知識があっても部品がない。そういったもんだとさ。


 ただ、食べ物と音楽に関しては似たようなものがあるため、ある程度は再現されたものがあるそうな。あれ再現されていないかな?宇宙〇艦ヤ〇ト。結構好きだったんだけど・・・。



 そのまま待つこと数分。


「すいませーん、待たせてしまいましたか?」

「ああ、やっと来たのか・・・って、何があった?」


 やっと来たソティス達を見ると、なぜか肌がつやつやになっており、髪まできれいにセットされた状態だった。昨日までは野宿だったこともあり、風呂に入っていなかったのでここの宿にでも泊まってとも思っていたのだが・・・。


 よく見ると、みんなのほかに後ろの方に何やら大柄な女性がいた。ん?男性?どっちだあれ?中性に近いな。首都でのマッスールさんと違ってまだきれいなほうだ。別に汚いとか思っておらんよ?眼鏡かけていて、金髪の長髪で、びしいとしたスーツ着ていて、少しひげが・・・・あ、男性だこの人。よく見たら生えているよ。


「あの、どなたですか?」

「ああ、失礼、わたくしはこういうものであります」

 


 そういって名刺を手渡された。この世界にも名刺はあるのか・・・。


「んーと、服屋エドモの社長兼デザイナーのヤマダさんですか」


 この人の先祖日本人の転生者じゃないかな?というか、なーんか様子からしてまた面倒ごとのような・・・。





どう考えても服関係の話になりそう

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