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第45話 海の怪談

あんまり怖くないですよ・・・・多分。

「海の怪談?」

「ええ、このあたりの海に最近そういう怪談話が流行っているんでさぁ」


 海で遊び、近くの宿をとり、明日は別の場所に行こうと話していた時にこの宿の女将さんがそう言った。


「海の怪談とはなんじゃ?」


 全身が真っ黒に日焼けしたカルミアが女将さんに尋ねた。お前・・・すごい焼けたな。某黄色のタコみたいなことになってるぞ。日焼けの皮向けたら脱皮となるのかな?


「こういう話なんでさぁ」



_______________________________________________


それは昔の話だった。


 この海の近くには二つの村があった。


 その村は互いに仲が悪く、いつも何かをきっかけに争い事を起こしていた。


 そんなあるとき、その村でとある若い男女が偶然から恋仲となった。


 だが、村の人間からしてみれば仲が悪い村の人間なんかは嫌いだった。


 二人はそれぞれの村から避難や憎悪を浴びせられた。


 若い二人にとっては耐え切れず、二人ともある日村から忽然と姿を消した。


 それぞれの村は自分たちの村の人の方を探したが、結局、二人とも一緒になって死んでいたのをある日浜辺で互いの村は見つけた。自殺だったそうだ。


 二人ともお互いの手を固く結んで死んでいたという。


 だが、そんな二人の姿を見たにもかかわらず、それぞれの村の人だけをお互いの村は葬式したかった。


 しかし、二人の手はがっちりと握られており離すことができない。


 そのため、


 二人の手を切り落とし、互いに遺体を引き取ったそうだ。


 そして、切り落とされた手はそのまま海に捨てられた。



 それから数年がたち、それぞれの村はその二人のことを忘れかけていた。


 そんなある日、とても大きな津波がいきなり襲い掛かり、それぞれの村は波に飲み込まれた。


 そして、その村が流された後には切り落とされた腐敗した手が、骨が見えながらつなぎあっている姿が見えたという・・・。


_______________________________________________


「二人の手は、互いに死んでまで切り離した村を恨み、その村を津波を起こして沈めたのさ。そして、今でも夜な夜なその手がこのあたりを徘徊して、二人の愛を確かめているという・・・」



 ・・・・正直微妙だな。


「あんまり怖くなかったな」

「え、ええ、そうですね!!」

「こ、こんな子供だましなんて怖くないのじゃ!!」

「このぐらいでは、私は怖がりませんよ」


 ・・・お前ら、もしかしてこんな話で怖かったのか?


 ソティスは体を小刻みに震え、カルミアは蛇の部分を丸め、タマモは強がっていていつも通りに見えたが9本の尻尾が丸くなって震えていた。


 以外に怖がりなのかコイツら?この世界、一応アンデッド系のモンスターとかがいるらしいからアンデッドとなって甦ったとしたら怖くないんだがな。



 


「で、なんで俺の布団に入り込もうとしているんだ」


 宿で寝る時は一応部屋を分けて寝ている。一応、男と女だからな。野宿なら単に離れればいいし。俺一人の部屋のはずだが、こいつら枕をそれぞれ抱えてきたのだが。


「て、手がここを通るかもしれませんよ!」

「襲わないとは限らないのじゃ!」

「鬼神様の安全を確保するのはしもべの務め」


 だが、それぞれがいくら言い訳しようともその態度で丸わかりなんだが。


 仕方がないので布団を増やして部屋は同じで寝ることにしたのだった。理性をしっかり持たせるために完全に熟睡してやる・・・・。一応これでも高3だったんだからな。

フーラーグー?

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