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SIDE地球 篠崎 龍井(ラル)の死んだ後の篠崎家での悲劇

元の世界のラルの家族は・・

 鬼神ラルとして異世界に彼が誕生したそのころ、篠崎家では家族会議が行われていた。


跡継ぎが急に死去したことになり、急きょ決める必要があったためである。


 そこで、この場には篠崎家主人、夫人、娘3人が集められた。



「まったく、とんだ息子だったな。まさか事故で死ぬなんて思ってなかったわい」


 篠崎家主人、篠崎 暴政ぼうせいはその肥え太った体を揺らして憤慨しているようであった。


 せっかく育て上げていた後継ぎがトラックに轢かれて死んだからである。


 彼は頭が一昔前の人間で、家を継ぐのは男子しかいないと思っているのであった。


「我が家にはもう血がつながっておるのは女性しかおらん。だが、それでは誰も継がせられん」

「今の世の中男女平等だし、そんなことを言わなくても・・・・」

「いかん!そんなことではうちが廃れてしまうのだ!!この世の中強いものしか生き残れぬ弱肉強食!!強い男子しか継がせられるのだ!!」


 暴政のその言葉に娘の一人が反論するも、いまだに大昔ともいえるその考えにを持っている暴政には納得できないのである。


「後に残っている娘全員を嫁に出し、婿養子をとるしかないな」

「そんな!!私たちにだって選ぶ権利はありますよ!!」

「そんな親の力でなんて横暴です!!」

「せめてお兄様だったら納得はできますけど!!」



 1名ブラコンが混ざっているようであるが、それぞれ父親のその言葉には反対だった。


「うるさい黙れ!!親のいう事がきけないのか!!」


 それに暴政は完全に切れた。もはや一家滅亡しかないなどの言葉が頭を回るぐらいになっていたのだ。もともと暴政は少しおかしかった。


 そして、息子の死と娘たちの反対によりついに狂った。


 勢いよく部屋から出ていき、すぐに戻ってきた手には包丁が握られていた・・・。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『今夜のニュースです。きょう未明、篠崎家一家心中事件が起きました。どうやら篠崎家の篠崎 暴政(58)が包丁で次々家族を刺した後、自身に包丁を突き立てて心中を図ったようです。長女、次女、妻の篠崎 恵美さんは何とか心肺停止の状態から意識をとり戻したようですが、3女と篠崎 暴政さんの死亡が確認され・・・・・



この死亡が確認された人たちはどう出るのか・・・・

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