第34話 自ら来るも・・・
ちょい短め
昼間の馬鹿野郎の騒動もあり、今夜はここの宿に泊まることにした。
「昼間のなんだっけ、あのバカがあのままおとなしく引き下がるといいんだけどな」
「ラル様が私たちを守ってくださったことに感動したままですよ」
「わらわもじゃな。ラル殿に大事に思ってもらっていることがうれしいのじゃ」
まあ、大事な仲間だからね。
「恋人みたいにはいってくれませんでしたが・・・」
「そこはまだまだじゃのぉ・・・・」
「なんか言った?」
「「いえいえ何にも」」
念のために、金棒などもちゃんといぇもとにあるので奇襲があっても対応ができるがな。
「スイマセン、お客様」
「ん?」
この宿で働いている従業員が入ってきた。
「お客様にどうしても会いたいという方がおられるのですがお通ししてもよいでしょうか?」
「いったい誰だ?」
「この町の領主のボンデアル・カバン・ガロン様ですが」
昼間のバカの父親か。
「どうする?」
「あの息子に対しての文句かの?」
「一応臨戦態勢をとっておきましょうか」
とりあえず別にいいか。
「では、お通しいたします」
入ってきたのは予想に反してわりかし鍛えられた息子とは正反対そうな男性だった。
「夜分遅く済まないな。私はこの町の領主、ボンデアル・カバン・ガロンだ」
「俺はラル。旅人だ」
「貴殿が鬼神ということはすでに分かっている。どうか私の息子が起こしたことに関して許してほしい!!」
何かいきなり土下座された。というか、今何と。
「えっと、なんで俺が鬼神だと」
「王国の首都からの通達にあったのだ。鬼神には手を出すな、滅ぼされかねんと!なのでどうにかこの通りあのバカ息子のことでこの町を滅ぼさないでくれ!!」
「いや滅ぼす気もないんですけど・・・・」
誰だそこまで大げさに伝えたやつは?
「それは助かる!鬼神殿怒りでこの町が滅ぼされないかと不安になったのだ」
「そこまで怒っているわけじゃないからな。それにまあ、あんまりちょっかいをかけなければ別にいいんだが」
そんな心配をしてい「大変ですガロン様!!」・・・ん?
いきなり部屋に誰かが飛び込んできた。
「おい、今鬼神殿に話を」
「それどころじゃないんです!!」
どうやらガロンさん(もう貴族とかいうのめんどくさい)の部下の男性である。その様子は体中に汗をかいており、必死さを出していた。
「ほ、ホア様が部屋から抜け出して、そのうえ屋敷の金を持ち逃げしました!!」
「な、なんだと!?」
なんだなんだ?
「いったいどういう事だ!あのバカ息子の部屋にはしっかり施錠もしてあっただろう!!」
「そ、それがですね、ホア様が自ら部屋の扉に体当たりをして壊して出てきたんです!」
あのデブさならなんか納得できるな。あの体当たりが一番やばそうだったもんな。
「そして、ガロン様の金庫を無理やり壊して中にあったあり金を持って逃亡いたしました!!」
「な、何をやっておるんだあんのぶぁぁかぁぁぁ息子は!!」
ガロンさんはものすごく怒っているようである。あのバカそんなことができたのか。そっちに驚くんだけど。
「なぜ止めなかった!!」
「それがですね、猪突猛進の勢いで飛び出たため全員がはねられ気絶し、報告が遅れてしまったんです!」
最初からそんなに動けるなら自分で俺にかかってくればよかったじゃん。
「今バカ息子はどこに!」
「ここですよ父上」
声が外からしたので、窓から外を見ると、そこには大勢のどう見ても悪人面したやつらを引き連れた昼間のバカの姿がそこにあった・・・・。
さて、何があったのか




