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第29話 山奥の村発見

 山賊たちをフルボッコにしてその場に置いていったあと、俺たちはさらに山の奥深くに進んだ。


「結構深いなこの山」

「もはや獣道すらありませんね」

「少々歩きにくくなってきたのう」


 カルミア、それって歩いているの?蛇行なのでは?



 そういった疑問を抱きつつも、俺たちがさらに進むと何かが見えてきた。


「ん?家かな?」

「村のようですね。人もいるようです」


 こんな山奥にも村があったのか。


「とりあえず、今晩はあの村に泊めてもらうか」



 村に着くと、そこは思ったよりも大きそうな村であった。


「すいません、一晩の宿を探しているのですが」


 とりあえず近くを通った鍬を持った爺さんに話しかけた。


「おや、見かけねえ顔だな。山越えしている人たちかい?」

「はい、俺たちは旅をしているんです」

「そうかい、若いのにたいした人たちだべ。気に入ったから今晩はうちに泊まってゆくといいさ」

「ありがとうございます」


 泊めてもらえるようである。


 爺さんのあとをついてゆくと、小さな一軒家だった。


「ここが儂の家だ。ゆっくりとしていくがええ」

「ありがとうございます」


 なかなか居心地がいい感じである。カルミアは蛇の部分が長いためとぐろを巻かないと入りきらなかったが。


「あ、そういえばお前さんがたの名前はなんだい?」

「俺はラルです」

「私はソティスです」

「わらわはカルミアじゃ」

「そうかそうか、なかなかいい名だな。わしはドゲザエモン。ただの農民だ。それにしてもまあ、なんとも別嬪さん二人を連れていることでうらやましいのう」


 完全にソティス達に見とれているようである。


「そうだ、風呂はこのうちじゃなくて向こう側の共同風呂があるからそっちに入るといいべ」

「共同風呂ですか」

「一応ちゃんと男湯と女湯で別れておるよな?」

「ああ、しっかりと別れているべ。混浴にしたいと一時は騒がれたが、女子たちに大反発されて結局風呂話分けられたんだべさ」


 なんだその歴史は。



 とりあえず、汗もかいているため風呂に入りに行くことにした。


 途中、カルミアたちを見た村人たちが驚きの目で見ていた。


「ほう、こんな別嬪さん村にいたかの?」

「いや、どうも旅人たちらしいぞ」

「片方の下半身は蛇・・・ラミアか」

「それでも美しい見た目だの」


 情報速いな。村の中ってこんなにも早く情報が広がるものなのか。


 


 共同風呂があるという家につき、そこで俺たちは男湯と女湯に分かれて入った。



「あ~なかなかいい湯だな」


 露天風呂の感じだが、なかなかいい心地である。風呂の温度も適温かな。もう少し熱い方が好みだが。



 女湯側でもソティス達が入ったらしい水音がした。というか、カルミアの場合どうやってはいるのだろうか?体のサイズ的に全身が風呂に入れるのかな?



 さて、こういった場合確実に風呂を覗く輩が出そうである。だが、カルミアは一応魔法を使える。そのため覗き防止用の魔法もしっかり張ってあるらしいが・・・どういう物かは知らん。


「ここだべ」

「この風呂にか」


 何人かの男性が入ってきた。どう考えても目的(覗き)がバレバレである。ま、せいぜい命かけろよ。カルミアの魔法から考えると水系が得意なようだからこの風呂場では確実に殺人レベルのものが出せるだろうからな。


「おい、こっちに確か穴があったはずだ」

「むう、あの嬢ちゃんたちしっかりとのぞき穴をつぶしているようだべ」


 ほう、そんなものが作られていたのか。


「言っとくがな、あの二人は俺の連れだ。なんか妙な真似したら吹っ飛ばすからな」

「なに、おまえさんはあの美女たちの風呂姿を除く気はないのだべか!!」

「命が惜しいからな」

「何を言う!!それこそ命を懸けるまでの価値があるじゃねぇか!!」


 何人かの男たちが力説する。おい、一応女湯にも聞こえているぞ。


 と、女湯の声も聞こえてきた。


「ふぁぁぁあ、なんか騒がしいですね」

「男湯の方じゃな。まったく、静かに入れんのか」

「それにしてもカルミアさん・・・大きいですね」

「お主こそそれなりではないか」

「でも肩がこるのがつらいんですよね・・・」


ブシュゥゥゥゥ!!


 その話声を聞いた途端、いきなりなん人かが鼻血を吹き出して倒れた。今のは結構ホラーなんだが。というか、風呂に血が入るからやめろ。


「うおぉぉぉぉっ!!我慢できねぇぇぇ!!」


 男の一人が女湯との仕切りを登り始めた。


 だが


「あべしっつ!?」


 あと少しで女湯がのぞけるというところでいきなり変な声を出して落ちた。


「どうしたんだガンさん!!」

「い、今なんか体が痺れ・・・」

「っほべしっつ!?」

「うめぼっつ!?」


 次々と女湯を覗こうと、仕切りを登った人たちがあと少しのところで皆落ちていった。


 なるほど、そういう魔法か。




 風呂からあがるころには、男湯には大量の痺れた人がいたのであった。



「カルミアなかなかな魔法をかけたな」

「痺れ魔法じゃ。簡単な初級クラスじゃが、効果はてきめんじゃったのう」

「まあ、もし見ようとしてたどり着いた人がいたらカルミアが作り出した水の矢を目にめがけて撃ちましたけどね」


 なにそれすっごく怖い。目つぶしってレベルじゃないよね。確実に失明させる気だったよね。


「まあ、ラル殿には効かぬだろうし、別にラル殿になら・・・」

「ラル様なら別に・・」

「ん?今なんか言ったか?」

「「いえいえ何もっ!?」」


 なんか言ったようだけどまあいいか。とりあえず、今夜の泊まるところであるドゲザエモンさんの家に戻るのであった。




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