第2話 まずは身の回りの確認が基本
新連載中(不定期)
「・・・で、どこだここは」
俺はあの思い出すだけでも気持ち悪くなる転生の何かしらの術のようなものをかけられた後、気が付いたら転生していたようであったが、どこか暗い洞窟の中のようであった。
幸いにしてすぐ近くに出口があり、白昼のもとにすぐに出ることができた。
「ここが異世界・・・・」
正直言って森しかねぇ。
なんて感想を言えばいいのかわからないので、まずは自分の姿を確認することにした。なんか気持ち悪い見た目だったらいやだからな。
水の音がしたのでそこに行くと、川があったのでその水面で俺は確かめた。
見た目は転生前の俺とは違い、顔立ちは整ってはいるようだった。髪と目の色は日本人のように黒く、ちょっと残念だったが。せめて金髪とかになっていたかったな。厨二病のような見た目ではないので安心はしたが。
そして、身長は大体180センチほどと転生前の俺より伸びていた。その点はかなりうれしいな。
そして、鬼神の特徴なのか少し筋肉質だった。引き締まったなぁ。角とかが生えているのよりはまだいいが。
『無事転生できましたね?』
「うぉ!?」
いきなり頭の中に女神の声が響いた。
『今なんか絶対にひどいことを思いましたね!!・・・コホン、すこし取り乱しました。では、無事転生できたようですので私からの祝いの品を差し上げましょう』
「祝いの品?」
すると、何もない空中からなにか降ってき・・・え?
ドスウゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!
「危なっ!?」
頭にあたるところだったぞ!?この女神当てる気だっただろ!!
見ると、それは鉄製のような、そう、桃太郎なんかで鬼が持っていそうな金棒だった。
『女神特製の「ただの金棒」ですよ』
「そのままじゃん!!」
あれか!?鬼神だから鬼関係でこれを選んだのか!?
『一応重量は常人には持てないレベルですが、鬼神のあなたなら軽々持てますよ。すででは危ないのでこれを常に携帯しておいてください』
試しに持ってみると、確かに重くはない。さっき地面に落ちたときにめり込んだいたがな。
『鬼神の特徴の一つとしてはその怪力です。一応意識していれば日常生活には支障は出ないはずです。では、私からはここまでとして、どうぞこの世界を自由に楽しんでください!それでは・・・』
女神からの声が聞こえなくなり、俺はまずこれからどうしようかと悩むのであった。
そして、金棒を棒倒しのようにして、まずはその方向へ進んでみるのであった・・・・。
金棒を武器にしてみました。剣とか大鎌とかハンマーとかはよくあるからね。しかし、結構怖いような気がするのだが気のせいか?ちなみにこの女神はネタが出たら再登場するかな?