表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/135

第25話  祝賀会inとある酒場

異世界での優勝祝いはやっぱ酒場でしょう。

「それでは、優勝を祝いまして」

「「「「「かんぱーい!!」」」」」


 俺たちは今、首都のとある酒場にて祝賀会をあげていた。


これも、あの呪いの巨人とかいうやつを倒して三人同時優勝が認められたためである。


 なお、酒を飲んでいるのはマッスールさん、ガイモンキさん、カルミアのみである。一応俺は鬼神だが、転生前は17歳の未成年者だし、ソティスはどうやらまだ16歳だったようである。


 そのため、俺とソティスだけは「オレンオウ」という、オレンジジュースに似た飲み物なのであった。というか、カルミアは一応成人していたのか。年齢はいくつかは聞けなかったが。


 あ、ちなみに料金は割り勘です。



「それにしても、優勝賞金は3分割になるかと思ったら、まさか3人分きっちり用意されるなんてな」

「あの巨人が出す被害を上回らなかったん分でしょーね」

「あの巨人が完全に暴れていたらその賞金金額以上の被害が確実にあっただろうからな。まあ、闘技場が全壊した以外では2,3の建物が崩壊しただけだしな」


 それでも結構な被害だとは思うんだけどな。


「ひっく・・・わらわにもなぜか金が出たしのぉ」


 そういやカルミアは避難の際に観客を結界で守ったという功績でお礼金みたいのが出たんだったな。意外にも役には立っているんだよね。


「ま、わらわはべつに金なんかよりも今はこうして飲めてるのがいいがのひっく」


 結構酔っていないか?


「そういや、優勝賞品は俺がもらってよかったのか?」


 さすがに魔道具(マジックアイテム)「無限のポーチ」は一つしかなかったらしい。だが、二人とも俺にくれたのだ。


「別にいいのさ。呪いの巨人と戦いで結局はラルの鬼神としての力がなければもっと被害が広がていただろうからな」

「そうよ。私たちだけだと倒す前でにかなりの時間を要したでしょうからね。だからそのお礼よ」

「ありがとうございます」



 そうしてみんなで笑いあって、酒場での一夜を過ごしたのであった・・・・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ほう、鬼神か・・・」

「はっ、確かにそのようであります」


 ガント王国の王城にて、ガント王国国王ダニマゾは家来からの報告を受けていた。


「まさか今回の大会で鬼神が出るとはな。それにそ奴のおかげで被害は少なくなった」

「いいことづくめですよね」

「だが、彼は鬼神。つまり、国家をも相手どれるほどの力を持つ神でもある。できるだけ刺激しない方がいいだろうな」

「そうですね。下手に暴れられても困りますからね」


 この世界は、別に神だろうとあんまり珍しくはない。結構下界に降りる神が多いからなんかもう外国人かという程度にしか思われなくなっている。


 だが、鬼神の存在はそれとはまた別である。


 民衆からしてみればただの神かという程度だ。


 だが、国や有力貴族などからしてみれば脅威にもなりうる存在である。


 普通の神ならまだそんなには問題にはならない。彼らは下界に来る際に力を封印した状態で来るからだ。


 しかし、鬼神は封印されていない、いや、封印できないほどの力を持っているのだ。


 そのため、過去には鬼神が大暴れして滅びた国もある。


「今回の鬼神は、どうやらそれとは別の人物のようですがね」

「だが、念のために我が王国の貴族どもにもきちんと連絡しておけ。『うかつに手を出すな。滅ぼされるぞ』とな。我が王国の貴族の中にはどうも野心を抱くやつもいるから、その鬼神の力目当てのやつが出るだろうしな」


 国王ダニマゾはその言葉を言った後、もし鬼神の怒りをかったらと想像する。


 それだけでもう背筋が凍り付きそうになった。


「では、各貴族に連絡いたしておきます」

「ああ、頼んだぞ」


 そういって家来が出ていった後、国王ダニマゾはこれから先に対して不安を抱くのであった。

次回からまた旅ですよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ