表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/135

第21話 力自慢大会最終競技「ドラゴンを倒しまSYO‼︎」その1

ちょっと長いので数話わけ

『最終競技「ドラゴンを倒しまSYO‼︎」ですが、もちろん本物と戦ってもらうわけじゃありません‼︎』


なんか今すごく安心したよ。鬼神とはいえ、ドラゴン相手は怖いからな。


『正確に言うと、ドラゴンに模したゴーレムと戦ってもらいます‼︎』


訂正。なんかすごい不安しかないわ。


「つまり、ドラゴンに模したゴーレムを倒せばいいのね?」

「それだったら『ゴーレム倒しまSYO‼︎』になるのではなかろうか?」


ガイモンキさんと、マッスールさんが質問した。


『まあ、このゴーレムの核にはドラゴンの魔石があるためある意味ドラゴンと戦っているようなものですよ‼︎勝利条件はゴーレムの沈黙化です!!それと、それぞれ順番に一体ずつ戦ってもらいます‼︎武器はこちらが用意したお好きなものをどうぞ!』


いつのまにか、大量の武器が後ろにあった。


「ふむ、なかなか腕がいい奴が作っているな」


お、ドワーフのガイモンキさんがそういうってことは結構まともな武器かな?


「だが、呪われた武器も交じっておるな・・・誰だこんなやつ作ったのは」


 前言撤回。呪われた武器って・・・・。



 一応全員ガイモンキさんに確認してもらってまともな奴か見てもらった。


 というか、自分で優勝したいならこんなことはしなくて呪われた武器を選びそうなんだが・・・いい人だな。



「では、まずはおいらから行かせてもらうっぺ!!」


 まず最初は獣人のタナンから行くことになった。


『一応誰からでもオッケーです!!単に倒すまでの時間と、その戦い方が審査の基準となります!!』


 タナンはなんか「ドラゴンならロマンでこれだべ!!」とか言って剣を選んでいたが・・・。


『では、ゴーレムカモ―ン!!』


 牛の時と同じように舞台の中央からせりあがってきた。


「ギャァァァァァァァァァン!!」


 雄たけびを上げるドラゴン型ゴーレム。確かにドラゴンぽい感じの見た目になっていたが、サイズは人より少しでかいって感じかな?


『では!!タナン選手どうぞ開始してください!!』

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


 ものすごい気合とともに、剣を思いっきりゴーレムに振りかぶっていくタナンだったが。


「ギャオン!!」

「みぎゃっぺ!?」


 開始数秒で剣が折れてそのまま蹴り飛ばされた。


「ま、まだまだだっぺ!!武器がなくともこの鍛え上げた肉体で!!」

「ゴガァァァァァ!!」


 なんかいいこと言いそうな感じだったのに、ゴーレムから炎のブレスが出てタナンを焼いた。


 ものの数秒だったが、ブレスが止んだその時には、体中が黒焦げになって気絶したタナンがそこにいた。


『おおっと!?あっという間にやられてしまったー!!』

『武器の選択間違いですな。相手はドラゴンみたいな見かけをしてるとは言っても、その外装は鋼鉄。そう簡単には剣でいけないはずですがね』


 解説のゲルさんなかなか的確なことを言うな。清掃員の人だったはずなんだが。確かに相手はドラゴンみたいに見えるだけのゴーレムだもんな。


「ならば次は俺様が行くぜ!!」


 今度は獣人のウルか。こいつは自信満々だけど、その武器って。


『おや?今度はウル選手ですね。あの武器は確か戦闘用大斧(バトルアックス)ですね』

『なるほど、賢い選択かもしれません。鋼鉄でおおわれたゴーレムにはこの際あれでたたき壊そうという狙いでしょう』

『なるほど、では開始!!』

「へっへっへっ!さあっ!!覚悟しやがれこのポンコツ野郎!!」


 開始の合図とともに、ウルは素早くゴーレムの後方へと回り込んだ。


「くらいやがれ!!」


 そのまま大きく戦闘用大斧(バトルアックス)を振りかざし、まずは後ろ足を狙って振り下ろした。


 ガキボキン!!


『おーっと!!いきなり後ろ脚からとり始めたぞ!!』

『ゴーレムはあまり素早くはないですからね。まずは足をすべて取って、そのあとしっかりと首をとるんでしょう』

「その通りだぜ!!」


 そのまま素早い動きで次々と足を奪い、最終的には首を切り落としてそこで終わった。


『いやー、なかなか早い動きでしたね!!』

『的確に攻めていくこの戦い方は評価が高いですな。脳筋野郎と思いましたらしっかりと頭も使っていたようですな』

「だれが脳筋野郎だごらーっ!!」


 いや、その言動からしてそう思えるんですが。



 

ウルは脳筋野郎と思っていたよ。書いてる作者でさえも思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ