第20話 力自慢大会最終競技前の休憩
ちょい短め
大量の暴れ猛牛を爆散させまくった後、全滅したので集計作業が行われた。
『結果発表でーす‼︎』
その合図とともに、空に魔法で結果が投影された。
「お、2位か」
俺はどうやら2位だった。
1位が158頭か・・・。差は5頭か。
『では‼︎1位から5位までが最終競技に移れますのでそれ以外はさっさと去ってくださーい‼︎少し休憩に入りますのでその人達は話すなどしていてねー‼︎』
20人近くいたが、あっと言う間に俺を含めて残り5名になった。
「お、兄ちゃんなかなかやるじゃねぇか」
なんか背丈が少し小さいが、なかなか筋肉質な男性が話しかけてきた。
「俺っちはドワーフのガイモンキさ」
「あ、どうもご丁寧にありがとうございます。俺は鬼神のラルです」
「そうか鬼神か。どうりでめちゃくちゃ強いわけよ」
ガハハハと豪快にわらうガイモンキさん。というか、やっぱりこの世界なんかいいな。
奴隷はあるみたいだけど、種族によっての差別とか無いみたいだし、なんか前世の地球よりもすっきりしているな。
「おうおう、2人で仲良く笑っているようだが優勝はこの俺様ウル様がいただくぜ‼︎」
「いや‼︎おら、タナンがいただくべ!」
「いやいや、この私マッスールがいただくわよ」
なんか1人オカマ混じっていない?他2人は獣人のようだったけど、今のやつすんごい筋肉ダルマなんだが。
「おや、前大会優勝者のマッスールか。今の暴れ猛牛で1位とはなかなかの強敵だな」
「今大会はなんか変な競技があったけど、それでも私が優勝をいただきますわよ」
なんかわざわざポーズとっているんだが。少し気持ち悪くなりそう。ん?なんか変?
「って、前とはなんか違うところがあるのか?」
「ええ、前大会まではこんな無茶苦茶なことわなかったのよん。腕相撲とか、重量上げとかだったのよ」
「言われてみると確かに変だよな。俺っちも長いこと出場してはいるが、こんな競技はなかったんだ」
ふむ、そうなのか。
「まあ、気にせずにお互い頑張りましょう。それでもこの私が優勝をいただきますわね‼︎」
なんか最後の言葉がなければいい言葉だったんだけどな。
『それでは、最終競技に入りまーす!選手の皆さんいいですね‼︎』
「「「「「いいですよ‼︎」」」」」
『それでは、最終競技‼︎「ドラゴンを倒しまSYO‼︎」です‼︎』
ん?今なんと?
最終競技:
ドラゴンを倒しまSYO‼︎
まあ、わかるよね。




