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第18話 「第12回王国力自慢大会開催」

結構テンション高めの大会にしてみたい。

『ヨッシャー!!参加者諸君と観客たち盛り上がっているかーい!!』

「「「イエ――――――――イ!!」」」

『これより皆さんお待ちかねの「第12回王国力自慢大会」開催だぜヒャッハー!!』


 すごいテンション高いな。なんかもうこの時点でついていけねぇわ。


 参加者申し込みした翌日、すぐにこの大会が開催された。場所は首都の中心にあった王城の前にある闘技場である。ちなみに、武器の使用は禁止されていて金棒は今はカルミアに持ってもらっているはずである。手に身体強化の魔法をかけたらしいが、結構重いそうな。そんなに重く感じなかったんだけどな。


 かなり多くの観客と参加者がいた。ちなみにソティスとカルミアも観客席にて応援しているはずなのだが、人が余りにも多すぎてどこにいるかわからねぇ・・・。


『司会は毎度おなじみミュッセマンがお送りいたしまーす!!解説はこの人だー!!』

『どうも、解説のゲルです。普段はこの闘技場の清掃員をやっております』


 おい、そんな解説者でいいのか?


『今大会では優勝賞金10000枚の金貨、さらに副賞として魔道具マジックアイテム「無限のポーチ」が出ますからね。今大会もかなりのあついデッドヒートが予想されています!!』

『そのうえ参加者が今大会始まって以来の猛者ぞろいですね。誰が優勝するとお思いですか?』

『そうですねー!!私の予想ではですね・・・・』


 まあ、だれがだれかはわからんし別に聴かなくていいか。というか、あの司会の人やっぱテンション高いな。


『それは予想も済んだところで今大会の説明をいたしましょう!最初はですね、まず参加者の皆さんの力を見せてもらうために、舞台中央に集まってください!!』


 ん?どういうことだ?



 言われたとおりに全員が中央に集まった。しかしこうしてみると結構筋肉質な人が多いな。獣人とドワーフの参加者が一番良く見るな。やっぱ人間と違って力が強いからな。俺も人間じゃなくて鬼神だがな。



『皆さん集まりましたね?では!まず上から降ってくる巨石をたたき割りましょう!!』

「「「はあっ!?」」」

『はーい!上に注目!!』


 上を見ると、いきなり大量の岩が振ってきた。


 って、でかっ!?


『叩き割っているかいないかはちゃんと審査している人がいるので安心してやってください!!叩き割らなければ失格ですよー!!』

「ぎゃああああああ!!」

「いきなりこんなのは聞いていねぇぞ!!」

「去年まではまず腕相撲だっただろ!!」


 去年はそうだったのか。って、まじで危ないんだけど!?


「とりあえず適当に!」


 腹をくくって俺は手近な振ってきた岩を思いっきりアッパーで殴りつけた。すると、見る見るうちに亀裂が入り、砕け散った。


 というか、手があんまり痛くないな。ここも鬼神の力があるのか?


『おおーっと!!まず最初にたたき割ったのは今大会初参加者のラル選手だー!!』

『ほう、率先して叩き割るとはなかなかですね』


 あ、目立ったかなこりゃ?


「俺もいくぜ!!」

「この際腹くくるぜ!!」

「あいつに続け―!!」


 次々と同じように岩を砕くものが出てきた。というか、砕けなくてつぶされている人もいるんだが・・・。


『あ、一応砕けなくてつぶされちゃっても、今大会の医療スタッフは優秀ですから、死んでいない限りは治るそうなので心置きなく叩き割ってねー!!』


 



 結局、この岩砕きをクリアーしたのは俺も含めて20人ほどにまで減った。100人近くいたと思うんだが・・・。


『では!!この勢いのまま次に行っちゃいましょーか!!』


 おい、少しは休ませろよ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ラル様何とかクリアーしていましたね」

「しかし今大会は武器はないからのお。もし、殴りあいとかだったら少しまずいのではないか?」

「ラル様は鬼神ですから大丈夫ですよ」

「そうじゃといいんじゃが・・・なーんかいやな予感がして・・」


 


気が付く人はいるかもしれませんが、私がもう一つ書いている「適当に生きたいただの魔物使い(重要)ですがなにか?」の世界と一部リンクしています。まあ、年代とかが少し違うんですがね。過去なのか、未来なのかは難しいところ。

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