最終話 鬼神
すいません!!書いているうちに何か書きたいものとは違うような気がしてきまして今回を持って完結いたします!!
全員から告白されて、俺は全員受け入れることにした。
前世が日本人のため、こういう一夫多妻みたいなのは抵抗があったが、この世界では可能らしい。
ただ、いくつか問題が生じた。
まず、正妻争いである。
これが最初の問題というのはおかしいような気もするが、全員決めてほしいらしく物凄い争いになりかけた。彼女たちもかなり強いっちゃ強いからな・・・・。
そこで、この際当番制みたいなもので正妻を決めるのがいいということに決まった。なお、一番最初に勝ち取ったのはタマモであった。
次に、全員の両親に許しをもらいに行くことである。
まず、一番近いルーンの親のモンノ国王のところへ行った。
・・・・ものすごい速攻で了承してくれた。これはどうやらルーンの気持ちには父親として気が付いていたらしく、娘が愛せる人物のところに行くのはものすごくいいという事らしい。
母親の方は世界を回っているらしいが、ルーンの結婚話が出たりしたら速攻で帰ってくるらしい。
どういうことなのかは良くわからなかったが、翌日判明した。
城を出て、次に近い獣人国家アンケロスへ向かおうとした時であった。
なにかがものすごいスピードで近づいてきて、俺たちの前で急停止をした。
「お、お母さん!?」
「「「「「はあっ!?」」」」」
どうやらルーンのことが好きな親バカだったらしく、城の中でそういう話が出たらすぐに駆け付けられるようにしていたらしい。話が出たのは昨日なのにどうやって・・・・。
で、ルーンにふさわしい男かどうか判断するためにとか言われて決闘を挑まれました。
結果は勝利したけど・・・強かった。本当に強かった。
鬼の形相で挑んでくるからものすごく怖かった。
勝ったので認められたが、少しでも娘を泣かせたら首もぐよ!とか脅された・・・・。
で、タマモの父親であるガータナックさんがいる獣人国家アンケロスに行く途中で、奇跡が起きた。
途中で馬車が盗賊に襲われていたのだが、どうやら奴隷商人の馬車のようだったので、なんとなく毛嫌いしているので助けないでおこうかと思った時だった。
「!?」
ソティスが何か驚いた表情になった。
その視線の先には何人かの奴隷がいたのだが、その中にどうやらソティスの母親がいたようである。
なので急きょ盗賊撃退。全員でガンガン攻撃し、盗賊たちの首から下を地面に打ち付け、助けました。
で、ソティスの親らしい人を速攻で手持ちに合った金で購入&解放。
やっと母親に会えたらしく、ソティスに名前を付けてくれたことに感謝された。
見た目がソティスのように美しいダークエルフで、どうやらつい先日どこかの貴族から売られたのでこうしてこの馬車にいたそうな。なお、父親の方は同じダークエルフだったらしいがソティスと離れた後、病気になって死んでしまっていたそうな・・・。
無事に親子再会はできたのだが、どうも見た目はまだ若いのだが結構な高齢で、これまでの奴隷生活のため体がボロボロらしく、旅に同行できるほどではないようなので、いったんモンノ国王のところに戻り、頼み込んで世話してくれるようにしてもらった。
そのあと獣人国家アンケロスに着き、ガータナックさんに話すとこちらも速攻で了承してくれた。
・・・この世界の親ってさ、軽くないですか?
この後がかなりの問題となった。
残すはカルミアとルミの両親なのだが、それぞれどこにいるかはわからない。
目撃情報を募集し、2か月後にやっと発見した。
ルミの母親はかなり北の方の島国、スノウアイランドにいるらしいがものすごく寒い地域である。
根性で向かい、寒さに手がかじかみましたが何とかたどり着き、やっと会いました。
で、こちらにも了承をもらった。なお、ルミの母親はいたが、父親の方はスケルトンと化していた。
普通の人間だったらしく、すでに死んでいて白骨化し、スケルトンとなっていたがどういうわけかモンスターにあたるはずなのに理性がしっかりあった。不思議だ。
最後はカルミアの両親・・・・正確に言うと父親はラミア一族にさらわれてきた男だそうで現存しているかどうかは不明のようである。
種族の特徴から全員メスしかいなくて、たまに人間や亜人などの若い男をさらって繁殖しているらしいので、長居すると俺が襲われかねないそうである。
ラミアの群れは探すのが簡単で、行方不明男性が多い地域を探せばすぐに見つかった。
・・・・カルミアはその見つかり方に顔を赤くしていたが。まあ、行方不明になった男性の末路が分かるが・・・。
なお、これ実は結構危険な探し方だったようである。後で聞いた話によると、男を攫う種族はほかにまだいたらしく、しかも戦闘民族が多いそうな。いろいろな意味で危なかった・・・・。
カルミアの母親にあったが、どうやら妹たちも増えていたようで全員カルミアと同じぐらいか、幼いかって見た目だった。
ラミアの年齢を知る方法は鱗にあるようだが・・・怖いのでやめておこう。
話をしている最中に、他の周りのラミアたちが肉食獣のような目で見ていたのが怖かった。男がラミアの群れに入ってくることは、たとえで言うなら植えてる獣に焼き立ての肉を与えるようなもののようである。
途中、ラミアの数人が性的な意味で襲い掛かろうとしたが、ソティス達が防いでくれました。
カルミアの母親も同様に襲ってきたがカルミアが撃退し、何とか了承をもらいました。
それから数か月後皆と式を挙げ、ついでに旅の途中で見つけた地に家を建てて、ついでに国と認められたようでそこに暮らし、鬼神だからこどもができるかどうか心配してはいたが、無事できた。なお、
生まれた子供はどうやら母親の方の種族になるようで、皆に似ており、あと、鬼神の怪力などを受け継いでました・・・。
それからさらにながい歳月が経ち、子供が子を産み孫ができ、さらに続いていった。
ただ、俺は鬼神。女神が言っていた不老不死の体のようで、老いもせず、死ななかった。
ソティス達は寿命で徐々に年老いていき・・・・なんてことはなかった。
どうやら鬼神は神だからその眷属となっていたらしく、同様な状態になっていたようである。まあ、その時点で子供ができなくなっていたようだが・・・。神と眷族だと子をなせなくなるようである。子供ができた後に眷属になっていたようで本当によかった・・・・。
ただ、鬼神の力を狙うやつが時折襲ってきたので、俺たちはこの世界から離れ、別の小さな世界にソティス達と住むようになった。今でもその愛は変わらず仲良く過ごせている。
なお、ミウは魔剣だったので眷属化したら神剣となったらしい。
たまに、子孫の様子を直接見にいったり話したりしながら俺は過ごしている。
俺は鬼神。だけど、荒ぶる神などではなく、見守る存在となっているのだから・・・・・。
なお、後世に自身のことを書かれた本をみて悶えたという。
ご愛読ありがとうございました。
勝手ながら完結いたしましたことを、ここで深くお詫びいたしたいと思います・・・・。




